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夏はアウトドアの季節です。キャンプ場も各地にいろいろ工夫を凝らしたイベントや個性を持たせて運営している所が多いようです。家族で、仲間で、あるいはパートナーとさらにはお一人さまでも、北海道の自然に抱かれての生活はいかがでしょうか。
道央キャンプ場、個性さまざま 夏休みにおすすめ
北海道の夏を満喫するのにキャンプはおすすめだ。道央圏には、地下鉄駅から歩いて行けるキャンプ場のほか、子どもが楽しめる遊具が充実した施設など、さまざまなスタイルのキャンプ場がある。特色ある各地のキャンプ場を紹介する。
「都市型」手ぶらOK 紅櫻アウトドアガーデン=札幌市南区
日本庭園として親しまれている紅櫻公園の一角に、2020年にオープンした。市営地下鉄南北線自衛隊前駅から徒歩20分の都市型キャンプ場として人気だ。
メインのキャンプサイトは40平方メートル程度で、10区画設置。受付でテントやクーラーボックスなどキャンプに必要な道具を有料で借りられ、ごみ回収(有料)もしてもらえるため、手ぶらで行ける。
米国ニューヨークから一時帰国中に家族で訪れた自営業の平塚晃さん(48)は「立地やサービスが車のない旅行者にはありがたい」と話した。
キャンプ場担当者は「忘れ物をした来場者の要望に応えられなかったことはほぼない」と胸を張る。ホテル代が高騰する中、出張などで利用する人も多いという。
車を拠点にキャンプする「カーサイト」のほか、日帰り利用も可能。近くにクラフトジンの蒸溜所やオリジナルコーヒーを味わえる施設もある。
各種サイトは区画利用料(平日宿泊のテントサイト2500円など)と入場料(平日宿泊で大人千円など)が必要。
▼記者のオススメ
手ぶらで、地下鉄駅から歩いて行けるのが最大の強み。ソロキャンプなどのイベントも開催している。つかの間の休息にぴったりだ。
手ぶらで、地下鉄駅から歩いて行けるのが最大の強み。ソロキャンプなどのイベントも開催している。つかの間の休息にぴったりだ。
札幌市南区澄川389の6。11月上旬まで営業。月曜定休(祝日の場合は翌平日)。電話090・9252・6575。
目を引くスケボー場 Monk Camp Site(モンクキャンプサイト)=小樽市
曹洞宗の僧侶、福島世快(せかい)さん(45)が経営する異色のキャンプ場。テントサイトは10区画と小規模だが、趣味仲間の協力で全天候型のスケートボードパークを整備するなど、2022年秋の開業から拡充を図っている。
福島さんは「職業柄、葬儀など悲しい場面が多い分、笑顔が生まれる場所にしたい」と話す。
小樽出身の作家伊藤整の文学碑すぐそばで、塩谷湾を望む林間地に開設。敷地は約2400平方メートルあり、受付として中古バスを配置する遊び心も。バス内では酒類なども販売。飲食店が出店することもある。
最も目を引くのはスケートボードパーク(約50平方メートル)。ボウル状の楕円(だえん)形のくぼ地が造られ、週末は練習に打ち込む親子連れの姿も。利用料は1人1日千円。
福島さんは知人の勧めで24歳で僧侶となり、胆振管内各地の禅寺で約20年間勤めるなどしたが、趣味のキャンプを仕事にしたいと一念発起した。「海も山も凝縮された小樽のよさを広めたい」
利用料は中学生以上1泊2千円、小学生同千円など。
▶記者のオススメ
塩谷海水浴場(12日まで)に近く、海と山を一度に楽しめる。JR小樽駅から車で約10分の近さながら、夜の星空は息をのむ美しさだ。
塩谷海水浴場(12日まで)に近く、海と山を一度に楽しめる。JR小樽駅から車で約10分の近さながら、夜の星空は息をのむ美しさだ。
小樽市塩谷2の33の5。年中無休。利用予約は1カ月前から受け付ける。電話090・9512・0961(午前9時~午後5時)。
のこぎりでまき作り ブウベツの森キャンプ場=白老町
木炭やまきを生産・販売する胆振管内白老町の大西林業が、同社の大西潤二社長(45)の所有する森を切り開き、2020年にオープンした。約4ヘクタールの敷地に、30組が利用できるフリーサイトや車で乗り入れ可能なオートサイト40区画などがある。
長さ1メートルほどの木の枝をまきとして無料提供。たき火などで使うには、のこぎりで短く切る必要がある。
大西社長は「子どもでも切れる太さのまきばかり。切ることがキャンプ中のアクティビティとして人気」と話す。のこぎりやたき火シートも無料で貸し出している。
敷地内の地中に埋まっていた火山れきをテントサイトの地面に敷き詰めている。そのため、水はけが良く、雨天や雨後でも水たまりができにくいので、快適にテントを張ることができる。
利用客は約7割がリピーター。大西社長は「思う存分、自然に身を投じることができる」とPRする。入場料(中学生以上660円など)とサイト利用料(約8メートル四方のオートサイト1区画2200円など)がかかる。
▶記者のオススメ
森の中にあり、木漏れ日を感じ、野鳥のさえずりが聞こえるのが心地よい。白い火山れきを敷いたテントサイトは清潔感がある。
森の中にあり、木漏れ日を感じ、野鳥のさえずりが聞こえるのが心地よい。白い火山れきを敷いたテントサイトは清潔感がある。
胆振管内白老町石山110の2。通年営業。完全予約制。問い合わせは管理人、電話080・4044・3388へ(午前10時~午後4時)。
木陰から洞爺湖眺望 月の光キャンプ場=洞爺湖町
洞爺湖温泉街から札幌方面へ国道230号を車で行くこと数分。胆振管内洞爺湖町月浦地区の高台にある。6600平方メートルの敷地は、平地と湖に向かって段差になっている部分からなる。計6サイトあり、25張りのテントが設営できる。
木に囲まれた「木の中」サイトは木陰にテントを張れ、洞爺湖を眺めながらゆったりとした時間を過ごすことができる。
「高台から湖を見渡せる眺望が自慢」。運営する建設・不動産会社「ARC LIVES(アークライブズ)」(札幌市豊平区)の平野拓磨社長(41)は、地主から土地の利用法を相談され、2021年5月にオープンさせた。夏は洞爺湖の花火が見えるサイトもある。
現在、敷地内にある元そば店の建物を、お盆時期の完成を目指して改修中で、受付場所として使うほか、軽食の提供も検討している。
入場料は大人千円(子ども500円)、サイト使用料(テントかタープ1張りと駐車場料込み)はフリーサイト2500円、カーサイト3500円。いずれもテントかタープの追加は別料金。
▶記者のオススメ
湖を眺めていた利用者が「気持ちいい~」と体を伸ばしていた。心地よい風が吹き抜ける木陰のサイトは、湖畔の夏を存分に楽しめそうだ。
湖を眺めていた利用者が「気持ちいい~」と体を伸ばしていた。心地よい風が吹き抜ける木陰のサイトは、湖畔の夏を存分に楽しめそうだ。
胆振管内洞爺湖町月浦9の7。通年営業。予約制。電話070・9095・8827(午前10時~午後6時)。
水遊びにゴーカート ファミリーランドみかさ遊園=三笠市
三笠市の市街地から、桂沢湖方面へ車で約15分の緑に囲まれた山あいにある。子ども向け遊具のある遊園地エリアと、広々としたキャンプサイトが隣接。週末を中心に家族連れの歓声が響く。
施設の入場やキャンプ利用は無料。遊園地エリアにある「じゃぶじゃぶ池」は、最も深い所で大人のひざ程度の深さ。親子で水遊びが楽しめる。スリル満点のジャンボ滑り台も人気だ。ゴーカート(320円)など一部遊具は利用料がかかる。
キャンプは利用日(午前9時~午後5時、以降は翌日)に管理事務所で受け付けし、芝生に自由にテントを張る。指定管理する三笠振興開発の越前善次さん(60)は「時期によって四季折々の自然が見られるのも魅力」と語る。
4歳と6歳の息子を含む家族7人でキャンプをしていた札幌市の大西由季さん(27)は「流れがある川はまだ怖いが、ここは安心して水遊びができる」と笑顔を見せた。
近くに「湯の元温泉旅館」があり、日帰り入浴(大人600円など)で汗を流し、名物料理「アイガモ鍋」も楽しめる。
▶記者のオススメ
広い芝生でキャッチボールをしたり、シャボン玉を飛ばしたりして遊ぶ家族も多い。公園に遊びに行くような感覚で気軽に利用できそうだ。
広い芝生でキャッチボールをしたり、シャボン玉を飛ばしたりして遊ぶ家族も多い。公園に遊びに行くような感覚で気軽に利用できそうだ。
三笠市西桂沢57。10月31日まで(11月~4月下旬は冬季休業)で、期間中は無休。予約不可。電話01267・6・8000。
(参考:北海道新聞メールサービス)
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