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函館どつく(函館)室蘭製作所(祝津町)が2026年8月末、同製作所では最大となる、船舶などの大型部材に対応する120トンづりジブクレーンを導入することが19日、明らかになりました。
現在稼働中の80トンづりジブクレーンが老朽化しており更新する。設備投資額は10億円程度となる見通しで、同製作所では約10年ぶりの大規模投資となる。
新たなクレーンは、高さ約60メートルでブームを立てると最大約90メートルになる予定。クレーン骨格部分は10月から同製作所で製造し、来年夏の完成をもって供用開始する。
山本雅敏所長は新クレーンについて「さらに大型の部材を扱うことができ、室蘭製作所で製造する製品の幅が広がる」と期待する。
同製作所では2008年に新造船を再開し、数億円規模の設備を更新してきた。近年は円安や、代替船などの受注が増えたため、同社は22年度から黒字決算が続いている。好調な業績を背景に、室蘭の大型クレーンの更新を決めた。函館でも16~20年に3台のジブクレーンを導入している。
現クレーンは、来年8月末以降、新クレーンを使って取り壊す予定。同製作所によると、来年夏ごろには、白鳥大橋や対岸から新旧2台のクレーンが並ぶ光景が見られるという。
大型クレーン、操作は繊細 日鉄室蘭
日本製鉄北日本製鉄所室蘭地区の製鋼工場(室蘭市仲町)で、電材重機(室蘭)の大型クレーンが高所での工事で活躍している。最長165メートルまで伸びる大型クレーンが作業している光景が、周囲の目を引いている。
同工場では、高さ約50メートルにあるガス関連の設備の更新工事を4年ぶりに行っている。建屋外側から設備を取り付けるため、高所作業が可能な大型クレーンが必要だった。
電材重機のクレーンは750トンのつり上げ能力をもち、過去には函館どつく室蘭製作所や道内の陸上風力発電所などでも投入された。日鉄の工事では、最大130メートル超までつり上げられる設定として、ボイラーの配管など5トンほどの部材を持ち上げている。電材重機はクレーンの操作について「はしでコメをつかむぐらいの集中度が求められる」という。
クレーン工事は9月から始まり、終盤を迎えている。
(参考:北海道新聞 有料記事)
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