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ロケットは地上から発射させるというのが、私たちの常識ですが、これを空中から発射させると言う会社が、札幌にあります。
気球から発射すれば、価格も抑えられると言う発想で、すでに実験も成功しています。
高高度気球のサービス 札幌・岩谷技研、ロケット空中発射など想定
気球による成層圏への有人遊覧飛行の実現を目指すスタートアップ(新興企業)の岩谷(いわや)技研(札幌)は、民間企業や大学など研究機関向けに、高高度気球の設計・製造や打ち上げの運用などをワンストップで提供する事業を始めました。
高い高度からのロケットの発射や農作物の生育状況の確認などで気球を活用し、宇宙関連事業を後押しするのが業務内容です。
ロケットは通常、地上の射場から打ち上げますが、高高度までロケットを運んでから発射すると燃料コストの削減や軽量化などさまざまな効果があるといいます。このため、高高度までロケットなどを運ぶ手段として、民間企業や大学が気球に注目しているということです。
岩谷技研は江別にある自社工場で、直径1~25メートルのプラスチック製のガス気球を設計・製造し、有人遊覧飛行の実現に向けて気球打ち上げの技術的ノウハウを蓄積しています。
最大300キロの重量物を高度30キロ程度の成層圏まで気球で運ぶことが可能で、「打ち上げるものに応じて気球をオーダーメードで製造し、高高度まで揺れを抑えてロケットなどを運ぶことができる」(岩谷圭介社長)ということです。
昨年12月には、福島県のスタートアップと千葉工業大学(千葉県習志野市)がロケットの空中発射実験を行い、岩谷技研が専用の気球を設計・製造し、気球の打ち上げ・回収までフルサポートしました。
このほか、地上の農作物の生育状況を調査したり、地球の鮮明画像を撮影したりするため、高度20~30キロに気球を飛ばしたいとのニーズがあるといい、岩谷技研は用途に応じて気球を設計・製造、打ち上げをサポートします。直径25メートル級の気球を使用する場合のサポート費用は約2千万円といい、年5件程度の受注を目指しています。
岩谷社長は「気球を使えば低コストで宇宙に近い空間までモノを運ぶことができ、宇宙関連の事業が活発になる」と語っています。
(参考:北海道新聞ニュースレター)
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