掛布雅之OB会長(奥)とマウンドに向かう江夏豊氏(撮影・中田匡峻)

 ファーストピッチセレモニーを務める江夏豊氏(撮影・北村雅宏)
 マウンドで車椅子から立とうとする江夏豊氏(28)に驚きを隠せない掛布雅之OB会長と田淵幸一氏(右)=(撮影・中田匡峻
 ファーストピッチセレモニーを終え写真に納まる(左から)田淵幸一氏、江夏豊氏、掛布雅之氏

 「阪神-巨人」(25日、甲子園球場)

 

3人は現役時代の年代に合わせた、復刻ユニホームで登場。掛布氏が車椅子をマウンドまで押して、江夏氏はマウンドの少し前方で車椅子から立ち上がった。打席には掛布OB会長が立ち、チューブをつなげたまま、投げる仕草でスタンドを湧かせた。

江夏氏がグラウンドに立ったのは15年8月30日のレジェンドデー以来、10年ぶり。聖地での伝統の一戦は今季初めてで、豪華なレジェンドたちが試合前から球場を盛り上げた。

江夏氏は「甲子園はふるさとだから。この球場をバックにして野球をやれたんだから。それが自分の一番の誇りです」と笑顔。田淵氏、掛布氏との共演に「俺にとっては懐かしい戦友だもんね。いいヤツらと一緒に野球ができたよ。みんな20歳とかから野球をやっているんだからね。しゃーないな、年を取るのは」と振り返った。

90周年の阪神には「今の阪神の実力、セ・リーグにおいての阪神の立場はファンの方が一番よく分かっている。絶対勝つよ。それだけのズバ抜けた戦力を持っているから」と、期待した。

田淵氏は瞳を潤ませ、感無量の様子。「泣けてくるね、懐かしい。年取ると涙もろくなるのは本当だね」と語れば、掛布氏は「僕にとっては雲の上のようなお二人ですから。お二人にいろいろ野球を教えていただきましたので、そういう方たちとああいう形で一緒にセレモニーできるのは、僕にとって光栄ですね」と実感を込めた。

(参考:日刊スポーツ)