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4月25日、阪神甲子園球場で、試合前のファーストピッチに阪神OB、江夏豊氏(76)が車椅子でサプライズ登場。田淵幸一氏とのバッテリーが久しぶりに実現しました。
【阪神】江夏豊さん試合前セレモニーにサプライズ登場、甲子園どよめき 車いすから立ち上がる
阪神対巨人 阪神球団創設90周年のレジェンズデー企画に
登場する左から掛布雅之氏、田淵幸一氏、江夏豊氏
阪神OBの江夏豊氏(76)がサプライズで試合前のセレモニーに登場した。
往年の雄姿を紹介する映像内で「私は80周年なので、ほとんど同じ年月なんですが、今後ともよろしくお願いします」とビデオメッセージが流れた。
そのあと「ピッチャー、江夏」のアナウンスとともに、車いす姿でグラウンドに入ると、場内からは大きなどよめきと拍手が起きた。
実際には投球せず、車いすから立ち上がり、マウンドから投げるフォームだけを見せて、甲子園を沸かせた。
今季、4度に分けて開催される球団創設90周年の企画「Tigers Legends Day」の第1回だった。
この日のテーマは「ミスタータイガース」。ファーストピッチセレモニーの参加者は掛布雅之OB会長(69)と田淵幸一氏(78)の2人と発表されていたが、オールドファンならずとも待望のレジェンド左腕が緊急参戦した。
江夏氏が公の場に出たのは、昨年7月に東京ドームで行われた巨人とのOB戦以来。その時も車いす姿だった。
掛布氏は今月1日、メモリアルファーストピッチに参加した際に「ちょっと体調を崩されているんですが、江夏さんをどうしても甲子園に呼びたい。田淵さん、江夏さんは黄金バッテリーで、時代を作ってきた伝説の方。僕は田淵さん、江夏さんの現役時代に入団して、かわいがってもらいましたから」と江夏氏の来場を熱望していた。
立ち上がり投球ポーズに甲子園沸く 捕手・田淵氏は涙 打席には掛布OB会長
「阪神-巨人」(25日、甲子園球場)
3人は現役時代の年代に合わせた、復刻ユニホームで登場。掛布氏が車椅子をマウンドまで押して、江夏氏はマウンドの少し前方で車椅子から立ち上がった。打席には掛布OB会長が立ち、チューブをつなげたまま、投げる仕草でスタンドを湧かせた。
江夏氏がグラウンドに立ったのは15年8月30日のレジェンドデー以来、10年ぶり。聖地での伝統の一戦は今季初めてで、豪華なレジェンドたちが試合前から球場を盛り上げた。
江夏氏は「甲子園はふるさとだから。この球場をバックにして野球をやれたんだから。それが自分の一番の誇りです」と笑顔。田淵氏、掛布氏との共演に「俺にとっては懐かしい戦友だもんね。いいヤツらと一緒に野球ができたよ。みんな20歳とかから野球をやっているんだからね。しゃーないな、年を取るのは」と振り返った。
90周年の阪神には「今の阪神の実力、セ・リーグにおいての阪神の立場はファンの方が一番よく分かっている。絶対勝つよ。それだけのズバ抜けた戦力を持っているから」と、期待した。
田淵氏は瞳を潤ませ、感無量の様子。「泣けてくるね、懐かしい。年取ると涙もろくなるのは本当だね」と語れば、掛布氏は「僕にとっては雲の上のようなお二人ですから。お二人にいろいろ野球を教えていただきましたので、そういう方たちとああいう形で一緒にセレモニーできるのは、僕にとって光栄ですね」と実感を込めた。
(参考:日刊スポーツ)
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