この記事を読むのに必要な時間は約 7 分9 秒です。
<カーリング日本選手権:北海道銀行-フォルティウス>◇女子決勝◇9日◇神奈川・横浜BUNTAIは、2次リーグ首位通過のフォルティウスが延長戦(エキストラエンド)にもつれた大激戦を制し、初の日本一に輝きました。
【カーリング】フォルティウス大接戦制し初V 吉村紗也香涙 五輪代表決定戦進出決定/エンド毎の詳細
同2位の北海道銀行の新旧対決に勝利。26年ミラノ・コルティナ五輪の代表決定戦(9月、稚内)と世界選手権(3月15~23日、韓国)の出場権を手にし、五輪への夢をつないだ。
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
北海道銀行 | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 2 | 0 | 7 |
フォルティウス | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 8 |
第1エンド
先攻は北海道銀行、有利な後攻はフォルティウス。北海道銀行はセンターとコーナーに1つずつガードを配置し、中心近くにストーン(石)を置く。フォルティウスはスキップ吉村紗也香の1投目が相手の石に当たらずスルー。2投目は中央に寄せ、赤と黄色の石がほぼ等距離に。第1Eからメジャー計測の末、北海道銀行が1点をスチール。1-0となり、先攻後攻が入れ替わる。
第2エンド
後攻はフォルティウス。セカンド小谷優奈が2投目で相手の石を2つ出すダブルテークアウトに成功。サードまで投球を終え、ハウス(円)の中には赤と黄のストーンが1つずつ。スキップが互いに石をはじき出し合い、フォルティウスの吉村がラストショットで相手の石を押し出し1点を獲得。1-1の同点とする。
第3エンド
後攻は北海道銀行。フォルティウスのセカンド小谷が、このエンドでもダブルテークアウトに成功。負けじと北海道銀行のセカンド山本冴も2つの石をはじき出す。フォルティウスがハウスに着実に石をためる。スキップ吉村が1投目で中心に置き、円の中には黄ストーンが3つ。北海道銀行フォース田畑百葉の最終投は相手の石に当たったが少し長くなり、フォルティウスがスチール。2-1と逆転する。
第4エンド
後攻は北海道銀行。円の中心近くに赤と黄のストーンが2個ずつ集結。北海道銀行のセカンド山本が1投目で相手の石2つだけを正確にはじく。フォルティウスのサード小野寺佳歩は相手のストーン2つに当てて、自らは円心へ。スキップ吉村はダブルテークアウトを決める。北海道銀行のスキップ田畑がラストショットで相手の石を押し出し2点獲得。2-3と逆転する。
第5エンド
後攻はフォルティウス。フォルティウスは3投目を担ったセカンド小谷優奈がトリプルテークアウトに成功し、ガードストーン2つと円内の石を全てはじき出した。その後は互いが円内の石を打ち合う展開となる。最後はフォルティウスのフォース吉村紗也香が両チームの石を外へはじき出し、無得点のブランクエンドとした。第6Eもフォルティウスが有利な後攻で迎える。
第6エンド
後攻はフォルティウス。フォルティウスはフォース吉村紗也香の7投目までに、円の内側にナンバー2までをつくる。一方の北海道銀行はフォース田畑百葉がドローショットを決め、ナンバー1を確保した。ラストロックを担ったフォルティウスの吉村は、自チームのナンバー4の石に当て、相手のナンバー1をはじき出すショットを選択。これを決め切り、フォルティウスは大量3得点を挙げた。5-3と逆転し、北海道銀行が後攻で第7Eへ入った。
第7エンド
後攻は北海道銀行 北海道銀行がナンバー1を握る中、フォルティウスは8投目でナンバー1を狙いにいくが、フォース吉村紗也香のショットはナンバー2にとどまる。北海道銀行は2点のチャンスが生まれたが、ラストロックを担ったフォース田畑百葉の8投目は円の中心を通り過ぎ、1点にとどまる。5-4でフォルティウスがリードのまま、第8Eへ入った。
第8エンド
後攻はフォルティウス。フォルティウスは相手の石が3つある中、フォース吉村紗也香が7投目で相手の石を2つはじき出す。北海道銀行は8投目を担ったフォース田畑百葉が相手の石を打ち出し、円内にナンバー2をつくる。フォルティウス吉村はラストロックで円内の石とシューター(投げた石)を全て円外へ出す作戦に出るが、相手の石のみが円に残るミスショット。両チームが無得点のブランクエンドとはならず、北海道銀行が1点スチールとなる。5-5の同点で第9Eへ入る。
第9エンド
後攻はフォルティウス。フォルティウスは6投目を担ったサード小野寺佳歩が自チームの石をわずかに押し下げるショットを決め、ナンバー3までを確保する。北海道銀行はプレッシャーをかけられる中、7投目のフォース田畑百葉がナンバー2を奪取。その形勢のまま8投目ではナンバー1を狙ったが、ナンバー2の状況は変わらない。2点チャンスのフォルティウスは、ラストロックを担ったフォース吉村紗也香がドローショットを決め切り、2点を奪う。7-5とフォルティウスがリードで最終第10Eへ入った。
第11エンド
後攻はフォルティウス。フォルティウスのリード近江谷杏菜は1投目で相手のガードストーンをズラす策に出るが、外枠に押し当てるミスショットとなり、1投分が無効となる。一方の北海道銀行は縦にガードストーンを並べる。すかさずフォルティウスの近江谷は1投目と同じ作戦をとり、今度はセンターからズラすことに成功。その後は北海道銀行が円の中心に石を置き、ガードストーンを配置する作戦をとる。フォルティウスは7投目を担ったフォース吉村紗也香が、相手のナンバー1を打ち出すショットに成功。北海道銀行のフォース田畑百葉は相手のナンバー1を打ち出し、その場にとどまるショットを狙ったが、自チームの石は円の端へと向かってしまう。フォルティウスの吉村は最後のドローショットを決め切り、1点を奪取。フォルティウスが初の日本一に輝いた。
コメント 感想やご意見をお願いします