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議員の学校? 町でも人材を育てるためにいろんな手立てを考えているんですね。少しでもまちが良くなり、元気になれば住民も嬉しい結果になることでしょう。
「議員の学校」から4人町議に 栗山3人、由仁1人出馬の全員当選
栗山町議会が、議員のなり手不足対策として2~3月に初めて実施した「議員の学校」(全6回)の受講者の中から、栗山町議選に3人、由仁町議選に1人が立候補し、全員が初当選しました。4人は「学校で議員の仕事を具体的にイメージできたことが大きかった」と口をそろえています。
栗山町議選は定数11に対し、現職8人、元職1人、新人5人の計14人が出馬し、激しい票の争奪戦になりました。受講者の1人、会社役員斉藤隆浩さん(42)は、「学校最終回の模擬議会で、除排雪問題をテーマに質問し、『私がやりたいのは、直接町に質問したり、提案する、まさにこういうことだ』と心のスイッチが入った」と振り返っています。
飲食店経営大櫛(おおくし)則俊さん(56)は、自称「知りたがり屋」。勉強の場を求めて受講し、手渡された資料を見て「分かりやすい。読めば理解できそうだ」と胸が高鳴ったということです。
この資料は、全国に先駆けて議会基本条例を制定した同議会が、視察者向けに配布している資料が原型で、毎年のように改訂を重ねてきた議会事務局の自信作です。議員の役割、議会の権限、義務、質問の仕方などを網羅しています。
実家の金物店で店主を務める端師孝(はしのりたか)さん(40)は、受講者19人の中で「たぶん自分が一番、場違いな存在だと感じた」と2カ月前を振り返りました。それでも足しげく講義に通い、「候補者が1人でも多い方が、まちのためになる。挑戦しよう」と腹を決めたということです。
由仁町議選は定数9に11人が立候補。受講者の農業法人社長中村隆浩さん(44)は「学校に通ったおかげで、まちのために働こうという意識が目覚めました。全員当選できたのもそのためだと思います」と振り返っていました。
5選を果たした校長役の鵜川和彦・栗山町議会議長(66)は「良い取り組みができたと思います。新人の得票を見て、あらためて選挙は、有権者一人一人のもとへ足を運ぶ熱量が決め手なのだと思い知らされました」と成果を喜んでいます。
再選を決めた担任役を務めた斉藤義崇町議(49)は「若い人が増えて、より自由闊達(かったつ)な町議会を期待しています。学校は今後、外部講師も招き、より充実させたい」と意欲を見せています。
(参考:北海道新聞ニュースエディター)
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