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なまらあちこち北海道|球場でゴルフ、面白い!

スポーツ

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球場でゴルフを楽しむ?面白い企画が出されました。エスコンフィールドも参考になる催しです。

楽天生命パーク宮城で行われた「スタジアム・ゴルフ」で、グリーンを模したシートを狙ってショットを放つ参加者=12月3日

楽天生命パーク宮城で行われた「スタジアム・ゴルフ」で、グリーンを模したシートを狙ってショットを放つ参加者

動画で雰囲気を味わってください。

 

まずは楽天の挑戦

プロ野球東北楽天の本拠地「楽天生命パーク宮城」(仙台市)で12月3~6日、球場でゴルフを楽しむイベント「STADIUM GOLF(スタジアム・ゴルフ)」が開催されました。

米大リーグでは、カージナルスのブッシュ・スタジアムなどで行われていますが、日本のプロ野球界では初めての試み。オフシーズンの球場を有効活用することが狙いです。定員の5倍を超える応募があり、担当者は「コアなイーグルスファン以外の心にも刺さった」と手応えをつかみました。

また「球団と球場の一体経営をしているからこそできたこと」でもあるそうです。北海道日本ハムの新球場「エスコンフィールド北海道」(北広島市)とは、球団との一体経営であること、天然芝の野球専用球場であることが共通点。念願の自前球場を手にする日本ハムにとっても参考になりそうなイベントについてお伝えします。

本塁は「1番ホール」ここから打つの?

球場で、ゴルフ? 楽天が何やら面白いことをやるらしい、と聞き、仙台へ向かいました。

イベント開幕前日の12月2日。メディア向けの体験会が行われました。球場に足を踏み入れてびっくり。グラウンドの本塁付近に、足場が設置されています。板の上に人工芝が敷かれていて、グラウンドを傷つけないよう工夫されています。

 ここから打つのか―。不思議な気分です。

イベント開幕前日のメディア向け体験会で、デモンストレーションをする楽天の辛島航投手(右)。左は小深田大翔内野手=2日

イベント開幕前日のメディア向け体験会で、デモンストレーションをする楽天の辛島航投手(右)。左は小深田大翔内野手

外野に「グリーン」「バンカー」「池」

ホールは全部で九つ。1番ホールは本塁付近から打ちます。その後、2~8番は球場の客席にあり、一塁側→右翼席→バックスクリーン→左翼席→三塁側へ、ぐるりと回るようになっています。最後の9番は再びグラウンドに降りて、三塁側ファウルゾーンから打ちます。

ゴルフ、といっても、グラウンドにホール(穴)を開けているわけではなく、グリーンやバンカー、池などが描かれているシートが外野に敷かれてあります。グリーンの上にはピンが立ててあります。参加者はそのピンを目指して、アイアンで球を打ちます。球が止まったところがピンにどれだけ近いか、によって得点が決まります。

ピンの周囲のサークルに入ればバーディー、グリーンの中に止まればパー、といった具合です。一つのホールで2球打つことができ、より得点の高い方が採用されます。すべてショートホールで、距離は45~120ヤード(約41~109メートル)です。

左翼席の6番ホールからショットを放つ辛島投手=2日

左翼席の6番ホールからショットを放つ辛島投手

 

気分は浅村「飛ばしたい!」

まずは楽天の選手によるデモンストレーションが行われました。登場したのは辛島航投手と小深田大翔(こぶかた・ひろと)内野手。2人ともゴルフ好きだそうです。

本物のグリーンよりも速く転がるシートに苦戦していましたが、ピン付近へ球を飛ばすコントロールはさすがです。

次は報道陣が挑戦しました。記者もクラブを持って、1番に立ちました。グラウンドを見渡します。爽快です。どれくらい爽快かというと、よし、バックスクリーンまで飛ばしてやろうか、と高望みをしてしまうくらいです。気分は楽天の主砲、浅村栄斗内野手です。

これは、北海道弁で言うところの「おだっている」状態ですね。深呼吸をして、いったん冷静になりました。三塁側スタンドにいたスタッフの顔が、思った以上によく見えます。試合中の選手にもファンの表情がよく見えているのかもしれません。いつかマスクを外して野球観戦できる日が戻ってほしいと思いました。

メディア向けの体験会でショットを放つ記者。2球ともボテボテの「ゴロ」に終わったが、非日常を味わうことはできた=2日(他社の記者が撮影)

メディア向けの体験会でショットを放つ記者。2球ともボテボテの「ゴロ」に終わったが、非日常を味わうことはできた

 

結果は「ゴロ」でも楽しい

実はゴルフをほとんどやったことがなく、1球目を打つ前に盛大な空振りをしてしまいました。気を取り直して、確実に当てることを心がけて振りましたが、球は上がらず、力なく転がりました。

1球目は「投ゴロ」、2球目は「遊ゴロ」という感じです。外野のシートのはるか手前で止まってしまいました。それでも、本塁付近に立ってクラブを振るだけでも楽しいものです。エスコンフィールドでもやってみたいと思いました。

イベント初日、一番乗りの三人組がプレー。本塁付近の1番ホールから気持ちよさそうにショットを放つ=3日

イベント初日、一番乗りの三人組がプレー。本塁付近の1番ホールから気持ちよさそうにショットを放つ

 

和気あいあい「新鮮」「爽快」

翌3日。イベント初日はよく晴れたゴルフ日和です。午前9時、一番乗りの男性3人組がスタートしました。

今回の「スタジアム・ゴルフ」は4日間行われ、それぞれの日の定員は10組。1組は最大4人まで参加できます。料金は1組1万5千円です。

一番乗りの3人組は、和気あいあいとした雰囲気でゴルフを楽しんでいました。話を聞いてみると、普段からゴルフや草野球を楽しむ友人同士だそうです。

一番乗りの三人組が和気あいあいとプレーしていた=3日

一番乗りの三人組が和気あいあいとプレーしていた

 

野球はここでやったけど、まさかゴルフとは

そのうちの一人は、仙台市に隣接する多賀城市から訪れた会社員(26)。高校球児として、この球場で野球をしたことがあるそうです。2014年夏の宮城県大会で4強入りした塩釜高のエースでした。また、楽天の試合をスタンドでよく観戦するファンでもあります。

「野球をやったことはありますが、ゴルフをするとは想像したこともなかったので新鮮でした」ととのこと。ゴルフ以外でどんなイベントがあれば楽しそうか、と尋ねると「バーベキューをしてみたい。あとは大型ビジョンを使って、映画鑑賞会やカラオケ大会ができればいいですね」と、アイデアが次々に浮かぶ様子でした。

米大リーグでは、試合の日に球場の外でバーベキューを楽しむファンが多いそうです。天然芝を傷めない工夫は必要になるでしょうが、屋外なら新型コロナウイルス感染のリスクも低いですし、球場でバーベキューというのも楽しそうですね。

もうひと組、話を聞きました。家族で参加した医師(37)は「なかなかグラウンドには入れないので、爽快感がありました。楽しかったです」と笑顔。

楽天のファンでもあり、スタンドをぐるりと回りながらゴルフをしているうちに「この席は良さそう、野球が見やすそうと感じました。今後の席選びの参考にもなりました」とのこと。今後の野球観戦のモチベーションにもつながったようです。

イベントは4日間で定員いっぱいの40組が参加しました(人数は132人)。

「どれくらい反響があるかな、と思っていたが、コアな楽天イーグルスファン以外の心にも刺さった」と手応えを語る営業第2部の松原健太郎部長

「どれくらい反響があるかな、と思っていたが、コアな楽天イーグルスファン以外の心にも刺さった」と手応えを語る営業第2部の松原健太郎部長

 

コアなイーグルスファン以外の心にも刺さった

担当者に話を聞きました。球団の運営会社「楽天野球団」営業第2部の松原健太郎部長(44)です。

「今回のイベントには、200組を超える応募がありました。定員(40組)の5倍を超えて、抽選を行わせていただきました。大きな反響があり、ほっとしています」

松原さんが注目していたのは、申込者に占めるファンクラブ会員の割合でした。会員以外が7割を超えていたことに、手応えを感じたといいます。

「私たちが発信する情報は、まず野球ファンの皆さまに届きます。今回のイベントは、ファンクラブ以外の方の申し込みが多かったので、コアな楽天イーグルスファン以外の心にも刺さったということだと思います。

面白いイベントであれば、広く届くんだなということが分かりました。狙い通り? 狙い以上かもしれないですね」

日本ハムも是非、エスコンフィールドで実施して欲しいですね。

(参考:どうしん電子版、デジタル発)

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