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函館市の五稜郭タワー(五稜郭町)の本年度(2024年4月~25年3月)の展望台入場者数が1月末時点で100万人を突破した。
函館・五稜郭タワー展望台 8年ぶり100万人突破 24年度1月末時点
同社によると、1月末時点での展望台入場者は前年度同期比26.7%増の105万1542人。昨年4月と8月~今年1月までの計7カ月は月間最多を更新し、昨年8月には06年5月の18万3774人に次ぐ月間歴代2位の16万1264人が足を運んだ。
映画「名探偵コナン」の劇中にも登場する五稜郭タワーは、作品公開と同時に始まった函館の作品ゆかりの地を巡るスタンプラリーのチェックポイントの一つとなり、スタンプ台に連日長蛇の列ができた。9月末のラリー終了後も「聖地巡礼」に訪れるファンの姿が絶えなかったといい、同社の大場泰郎営業部長は「例年と違い、閑散期の冬場も首都圏を中心に好調を維持している。年間目標が100万人だったので、予想以上の手応え」と驚きを隠さない。
訪日客(インバウンド)もコナンファンと並ぶ好調のけん引役となった。1月末までの入場者は前年度同期比37.1%増の19万6672人。国・地域別では台湾が40.4%増の6万2384人で最も多く、次いで中国が3.6倍の3万5870人と大きく伸ばしている。
観光客増加と同時に、課題も顕在化している。毎年12~2月の日没に毎日開かれる五稜郭跡のライトアップイベント「五稜星(ほし)の夢」期間中は、城郭の夜景を目当てとした観光客で展望台が混雑。タワーの営業時間が午後6時までと限られる中、訪日客らが前列に長時間滞留するケースが今季は目立つという。後方の客から苦情が寄せられることもあり、同社は多言語の館内放送で譲り合いを呼びかけることを検討している。
(参考:北海道新聞デジタル発)
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