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上士幌町内の糠平湖が冬の観光シーズン終盤を迎えています。例年より水位が低いため、この時期は湖に水没することの多い旧国鉄士幌線「タウシュベツ川橋梁(きょうりょう)」はほぼ全景を見ることができます。糠平湖のツアーでは、雪や氷などの自然がつくり出した芸術も見られました。
幻の橋、アイスバブル、キノコ氷…1月下旬まで 結氷の上士幌・糠平湖に出現
糠平湖は例年、6月ごろから水位が上がり、10月には高さ約10メートルのタウシュベツ川橋梁が完全に水没する。昨年はまとまった雨が少なく、11月中旬に橋梁の9割が水没したのをピークに水位が下がった。
町内のひがし大雪自然ガイドセンターによると、例年、1月中旬は橋梁全体の2割しか見えないが、今年は橋梁の8割が姿を現している。部分的に崩落して劣化が進むが、今冬は完全に水没せず凍結期を迎えたことで、橋に染み込む水や氷による傷みは軽減できるという。
湖水が凍る冬季は湖上への立ち入りも可能で、15日は同ガイドセンターのツアーが行われた。関東や中部地方から参加した観光客12人は、湖底から発生するメタンガスが湖面の氷に閉じ込められる「アイスバブル」や、切り株の上に雪や氷がのる「キノコ氷」を見て楽しんだ。
水位が低く、メタンガスが湖面の氷を溶かしてできる「ガス穴」が例年より早く発生して危険なため、湖上の立ち入りは例年より約1カ月早い1月下旬までとなる見通しだ。同ガイドセンターの上村潤也さん(38)は「ガス穴に気づかずに落ちてしまうことがあるので注意してほしい」と話す。
(参考:北海道新聞フォトかち)
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