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なまらあちこち北海道|マイワシ漁獲高100億円超・釧路・十勝

産業

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道東でマイワシが獲れています。過去30年で2番目の漁獲量です。人間の口に入らなくても肥料や飼料としての価格が高騰しているので、関係者は喜びの声を上げています。

マイワシ漁獲高100億円超 道東沖2年連続 肥飼料高で好調維持

釧路港で巻き網漁船から水揚げされるマイワシ=6月20日(小川正成撮影)

釧路港で巻き網漁船から水揚げされるマイワシ

 10月末で終漁した道東沖巻き網漁で、マイワシの漁獲高が前年比31.7%減の102億4417万円となったことが、北海道まき網漁業協会(釧路市)のまとめで分かった。2年連続で100億円を超え、過去30年で最も高かった昨年に次ぐ規模。ミール(肥料、飼料)用の価格が高値で推移し、好調を維持した。
 今年の漁期は6月20日~10月31日。全国から集まった最多24船団が操業し、主に釧路港や十勝港(十勝管内広尾町)に水揚げした。
 漁獲量は同17.5%減の20万6168トン。同協会によると、マイワシの好む低水温の親潮が流れ込み序盤は堅調だったが、中盤以降は暖水塊が現れて魚影が薄くなったという。
 魚体は1匹当たりが小さく、大半がミール工場に出荷された。平均単価は1キロ当たり昨年より10円ほど安い約50円だった。30円前後で推移してきた近年より高い水準が継続している。
 マイワシの漁獲高は1991年に約139億円を記録した後は100億円を割り込み94~2010年は水揚げがなかった。魚種交代などで11年から再び増えていた。
 マイワシの生態に詳しい国立研究開発法人水産研究・教育機構(横浜)の由上龍嗣・浮魚第1グループ長は、来年の太平洋の資源量予測は今年より1割ほど少ないが「道東沖が高水温にならなければ、今年より漁獲量が増える可能性もある」としている。
(参考:北海道新聞 朝のヘッドライン)

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