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なまらあちこち北海道|自動運転バス、葉っぱで停まる?ハハハとは笑えない・上士幌

北海道

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上士幌町で自動運転バスの試乗会がありました。悲喜こもごもの実体験をお伝えしてもらいます。

道内初の定期運行初日に同乗 「障害物」誤反応も

上士幌町中心部の公道を走る自動運転バス=1日(加藤哲朗撮影)
上士幌町中心部の公道を走る自動運転バス
道内初の自動運転バスの定期運行が1日に町中心部で始まり、熱気球や牧草ロールにちなんだ絵柄が描かれたフランス製の電気バスが走り始めました。
人口減が続く過疎地域は乗客も運転手も少なく、住民の移動手段の確保が課題となっています。自動運転バスはこれを解決し、地域の足になれるのでしょうか。運行初日に記者が乗り、確かめました。

午前9時40分。起点の町交通ターミナルに着いたバスに乗り込むと、運転席もハンドルもありませんでした。座席は10席あり、コの字形に並びます。定員は11人。新型コロナウイルス対策で当面は定員を8人に抑えての試運転です。

最初の乗客は4人。運転手の代わりの「オペレーター」が次の停留所をタッチパネルで選んで発車ボタンを押すと「カンカン」と音を鳴らして出発しました。前後どちらにも進めるということです。つまりUターンは不要ということですね。

「窓が大きくて明るいね」。0歳の長女を抱いて乗車した町職員の夫婦は笑顔を見せていました。最高速度は自転車とほぼ同じ時速20キロ。スムーズで意外に速く感じます。奥さんは「急ブレーキがなく乗り心地が良いですね。乗る前は不安でした」と語っていました。

オペレーターは、ゲーム機のコントローラーのような端末を持っています。信号付きの交差点では技術的な問題で青信号でも止まるように設定されているため、青の場合は止まらないように手動で操作する必要があるとのことでした。

コントローラーで運転を補助するオペレーター=11月30日の試乗会(北波智史撮影)

「間違えた」。途中、オペレーターが道を間違えました。手動で本来の経路に戻り「自動運転に戻りました」と説明すると、乗客から笑いが起きました。このあたりは人間らしくていいですね。

バスは町が運行し、道の駅かみしほろなど12カ所を結ぶ約3・5キロを約30分で走ります。1日4便。12月は木、土曜に運行し、来年1月から月、木、土、日曜の週4日に増やすことになっています。本年度は乗車無料です。

正午発の便でオペレーターを務めたのは、普段はスクールバスを運転する上士幌タクシーの運転手さん。操作に戸惑う場面もありましたが「自動運転は負担が少ない」と話していました。

オペレーターは当面、自動運転バスの試験運行を手掛ける「ボードリー」(東京)の社員が担い、上士幌タクシーは来年1月から本格的に担当します。同社にはボードリーの講習を受けたオペレーターが4人います。

突然、バスが止まりました。強風で舞い上がった枯れ葉に前方のセンサーが反応し障害物と判断したためです。

昨年12月の実証実験では氷点下の寒さや凍結路面の走行は問題なかったものの、大粒の雪が降るとセンサーが障害物とみなして誤反応しました。冬季走行には課題がありそうです。

竹中貢町長は「地方で安心して暮らせるように課題を克服したい。自動運転バスが町民の足になれば有難いです」と語っていました。

まだちょっと実現は遠いのかもしれませんが、期待したいですね。

(参考:北海道新聞電子版)

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