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国立公園内の登山道で、巡視員がクマに遭遇し、付きまとわれました。こんな時どうしたら良いのでしょう。
大雪山国立公園にある上川管内上川町層雲峡の登山道で3日、パトロール中の男性巡視員がヒグマ1頭に遭遇し、約100メートルつきまとわれた。登山道を管理する北海道は同日、コースを閉鎖した。
道が登山道管理を委託する合同会社北海道山岳整備(同管内当麻町)によると、3日午前10時ごろ、大雪高原温泉沼巡りコースの登山口から約2キロの緑沼付近で、巡視員が前から歩いてきたクマと鉢合わせになった。巡視員はクマ撃退スプレーを構えて後ずさりし、クマは約100メートルついてきた後、やぶの中に去った。クマは若い個体とみられ、威嚇するような行動はなかったという。
道によると、コース周辺にはクマが生息しているため、登山口近くにある「ヒグマ情報センター」で登山者に出没情報を説明している。
北海道山岳整備の岡崎哲三代表は「人間を認識して興味を持って近づいてきた可能性がある。ヒグマ情報センターが発信する情報を確認し、ヒグマ撃退スプレーを携帯して出没に備えてほしい」と話している。
ヒグマ被害防除策に予算を 自然保護団体が道に要望書
自然保護団体の日本熊森協会北海道支部(鈴木ひかる支部長)は5日、北海道にヒグマの生息数維持に向けて配慮を求める要望書を提出した。
同支部は要望書で、ヒグマが道内の豊かな自然生態系を保つ上で重大な役割を果たしていると主張。道がヒグマの捕獲目標を2025年から10年間で約1万3千頭に設定する方針を打ち出したことに対し「数ばかり気にして捕獲しても非効率で、被害はなくならない」と指摘し、極力駆除に頼らず、パトロールや電気柵設置などの防除策の充実に予算を充てるよう求めた。
道ヒグマ対策室は「さまざまな立場の人の意見を聞き、施策の検討に生かしたい」としている。
(参考:北海道新聞 会員限定記事)
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