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桜の開花が、北海道では一番早い！松前公園
松前もソメイヨシノ桜が開花しました！ 春がもうそこまでやって来ています。
百花繚乱の春
でも春は何と言っても桜ですよねえ。
その昔、在原業平が詠みました。
「世の中に 絶えて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし」
蕾を持ったと言っては待ち遠しくなり、咲いたら咲いたで、散るのを心配し、散ったらその花の絨毯を踏みつけて歩かなければならず、心苦しい・・・と。
だから桜が無ければそんな心配をしなくても済むのに・・・と逆説的に桜を称えるうたなんですよね。
すでに沖縄ではカンヒザクラ（寒緋桜）がすでに散っています。日本では一番早い開花です。
私は2008年に沖縄に行って、この寒緋桜と対面をしました。感動しました。
でも毎年沖縄の次にはどこで開花するか楽しみでもあります。海流の関係、日照時間、気温の関係等が要素になっていますからね。今年（2021年）は広島が一番早く咲きました。
北海道では松前公園が最初
これを北海道で考えると、どうなるでしょう？
そう、タイトルにも示しているように、北海道では松前公園の桜が一番早いのです。
早咲きのトップは「フユザクラ（冬桜）」です。
冬桜
松前城敷地内の北の外れにひっそりと咲いています。まだ他の花が固い蕾の中に潜んでいる時期に真っ先に顔を見せるのです。
私が観察していて、一番早かったのは３月の中旬です。直径約３センチの可憐な花ですが、これが咲くと、「春が来た！」と感じるのです。
松前公園には２５０種類１万２千本の桜があります。フユザクラの後はいろんな花が咲きますが、
一番多い種類は「ナデン（南殿）」です。
（南殿）
これは名木「血脈（けちみゃく）桜」で有名な光善寺の桜を親木として町内に広まった種です。白とピンクが混じり合った八重の桜です。
公園を含む町内には６月中旬まで何かの花が私達を迎えてくれます。ですから約２ヶ月もの間、各種の桜が咲いていますので、早い遅いに関係なく十分に桜を愛でることができます。
三大名木
上に紹介した「光善寺の血脈桜（けちみゃくざくら）」、龍雲寺の「エゾカスミザクラ（蝦夷霞桜）」、そして松前城搦手門（からめてもん）の手前にある「夫婦桜」の３本です。運が良ければ、この３本が同時にみることができるでしょう。
（光善寺の血脈桜）
桜見本園も見応え
公園内には「桜見本園」があり、ここには１４０種４８０本の桜が植えてあります。この中にはきっとお気に入りの桜が見つかるはずです。その花の写真を撮り、ぜひ花の名前を覚えて帰ってください。
私は個人的には「アマヤドリ（雨宿り）」が好きです。花弁が下向きに咲き、白くて質素なところが気に入っています。
雨宿り
見本林を過ぎてやや上りの道を歩くと「第二公園」へと向かいます。散策には最適な道です。ここにもいろんな種類の樹が並び、花の名前を表す木札が下げられています。
これらを１本１本楽しみながら、上り詰めて振り返ると松前城の天守閣と桜の群落が眼下に広がります。この景色もぜひ味わっていただきたいものです。
では動画をご覧ください。
松前さくらまつり
2021年は４月２４日（土）から５月9日（日）までが「松前さくらまつり」です。
この期間中に松前を訪れる人は２０万人と言われています。ですからまつりの期間中は渋滞が起こります。
車では函館から９０キロです。札幌方面から行く人は、渋滞に巻き込まれたくないために早朝に着けるよう出発した方がよいでしょう。
事情が許せば、ちょっとだけ回り道になりますが、国道５号線（または高速道路）八雲から熊石に抜ける国道２７７号線に出て、日本海回りの方が渋滞に遭わずに済みます。この道路はかなり整備されて走りやすくなりました。
まつりの期間中のみ駐車場が有料（一日５００円）です。
アクセス
最後にアクセスをご紹介しておきます。
マイカー・レンタカーの場合
JR木古内駅～松前 約1時間
JR函館駅～松前 約2時間
JR新函館北斗駅～松前 約1時間50分
函館空港～松前 約2時間30分
路線バスの場合
JR木古内駅～松前 約1時間30分
JR函館駅～松前 約3時間
JR新函館北斗駅～松前 約3時間20分
直通便はありません。
（1）鉄道＝はこだてライナー（JR新函館北斗駅～JR函館駅）
（2）バス＝JR函館駅～松前
函館空港～松前 約3時間20分
直通便はありません。
（1）バス＝函館空港～JR函館駅
（2）バス＝JR函館駅～松前
まとめ
ここでは松前の桜の種類の多さ、開花時期の長さをご紹介してきましたが、動画でも紹介されているように、歴史、文化、街並み、食など見たり味わったりする所もたくさんあります。
ぜひ一度足を運んでみてください。一度でも訪れている方は二度、三度とお越し下さい。
一度だけでは味わい尽くすことはできません。
（参考：松前町HP）
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