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他の競技と比較すると地味ではあるが、弓道の選手権大会も毎年開催されています。その中で中学女子の部で優勝した能戸さんは、精神力の強さを見せて優勝。全国大会への出場権を取りましたが、天候の関係で飛行機が飛ばず、断念。次は全道大会での優勝を目指している。
鍛えた精神力 優勝射抜く 紋別・能戸さん 道弓道大会中学女子 真ん中外し悔しさも
紋別弓道会中等部に所属する潮見中3年能戸咲衣さん(15)が、8日に北見市武道館で開かれた「第79回北海道弓道選手権大会」の中学女子の部で優勝した。
決勝の2射目は、1射目を外した直後のプレッシャーをはねのけ、出場5人のうち唯一的に当てることに成功。ただ、中心には当てられず「うれしいけど完璧じゃない」と悔しさをにじませる。さらなる高みを目指し、日々精進している。
中学女子の部には、北見や帯広などから11人が参加した。28メートル先にある直径36センチの的を狙い、予選は4射のうち1本的中すると決勝に進む方式で競った。ライバルが1~2射の的中で通過するなか、能戸さんは3射当て決勝に進んだ。
決勝は的に当て続けた人が残る「射詰方式」。出場した5人全員が1射目を外したため、2射目は当たり外れ関係なく的の中心に近い人が勝つ「遠近競射」に変更された。緊張感漂う中、能戸さんの矢は的の左下部分に当たり、優勝を勝ち取った。
中2から本格的に弓道に打ち込み、週5日練習に励む。7月に網走市で開かれた北海道北地区中学生弓道大会女子個人の部で優勝し、道内から2人に与えられる8月の全国中学生弓道大会(東京)の出場権を手にした。ただ、台風の影響で飛行機が欠航となり、大舞台に立つことはできなかった。その悔しさをバネに練習に励んだ成果が優勝につながり、紋別弓道会の石井友也会長も「弓道にきちんと向き合うので成長が早い」とその姿勢を評価する。
ただ、能戸さんは今回の決勝を振り返り、「真ん中に当てられなかった」と満足していない。次の目標を北見市で来月開かれる全道大会制覇に定め、技術を磨いている。
(参考:北海道新聞有料記事)
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