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今年は全国的にクマの出没が多く、何かと話題が多かったのですが、そんな現状を考え、クマを森に返す方法を考え、それをゲームの世界に取り込んだ小学2年生の話題です。
「すみ分けの大切さ知って」
小中学生対象の同コンテストは11月9日に札幌市で開かれた。低学年と高学年、中学生の3部門に100点以上の応募があり、1次審査を通過した29作品が最終審査に臨んだ。参加者らは制作したアプリケーションやゲームを披露し、5分間で作品に込めた思いや特徴を説明した。
田中さんは小学1年生の時、学校のプリントでプログラミングを知った。「やってみたい」という気持ちが芽生え、父の大地さんから「挑戦するなら応援したい」との後押しを受け、オンラインを使ったプログラミングスクールに入会。週に1回、他県の子どもたちと一緒に遠隔授業で学びを進めてきた。
作品は「くまとのやくそく」。街に出てきてしまったクマを捕獲し、凶暴化した他のクマを避けながら森に返すゲームだ。今夏、ニュースでヒグマ問題を知った田中さんが「クマが悪いわけじゃなく、すみ分けが大切なことを知ってもらいたい」とテーマに定めた。
父と相談しながら、初心者向けのプログラミング言語「スクラッチ」を使い、作成に取り掛かった。オリジナルのキャラクターやクマよけスプレーのデザインも描いた。ゲーム内の背景がうまく流れないという問題はあったが、スクールの先生に相談し、ひとつずつ修正しながら完成させた。
当日のプレゼンテーションでは、森でクマと出合った際に取るべき行動なども説明。「人間は森の環境を大切にすること、クマは街に出てこないこと」がクマとの大切な約束だと結んだ。
賞品は、プログラミングに適したパソコン。今後の目標は、立体的なキャラクターや3Dのゲームを作ることで、「いつかはアプリのゲームを作って、たくさんの人に遊んでもらいたい」と意気込んでいる。
(参考:北海道新聞有料記事)
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