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なまらあちこち北海道|乳牛の三元交配に成功・中標津

北海道

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道内初、乳牛の三元交配に成功 中標津 長命多産、効果に期待

三元交配の子牛を抱きかかえる中沢憲一さん(右)。ひづめは黒く、顔はやや茶色みがかっている
三元交配の子牛。ひづめは黒く、顔はやや茶色みがかっている

根室管内中標津町の酪農家が、ホルスタイン種に別の乳牛2種をかけ合わせた「三元交配」に成功し、6月に第1号の雌が誕生しました。道内の酪農家では初めてのことです。

「乳量が多く、乳質が高い」「病気に強く長命」「受胎率が高く多産」
という特長を兼ね備えた乳牛をつくるのが狙いで、関係者は
「顔や柄などに3種の性質が出ている。成長が楽しみです」
と期待を高めています。

三元交配の子牛が生まれたのは、計根別(けねべつ)農協組合員で、同町養老牛の中沢憲一さん(49)が営む中沢牧場です。

同牧場では2020年8月、乳量が多いホルスタインに、フランス原産のモンベリアード種を交配した第1段階の交雑種が誕生しました。これを母牛に、カナディアンエアシャー種の精液で昨年9月に種付けし、今年6月14日に子牛が生まれたものです。

子牛は写真のようにひづめが黒く顔が茶色みを帯びるなど、カナディアンエアシャーの特徴が出ています。
胴体にはホルスタインの特徴である白黒の柄がみられ、脚はやや短いということです。

中沢さんは
「三元交配の本格的な効果が出るのはこれから。病気への強さなどを検証します」
と話しています。

異なる種を交配する乳牛の品種改良は「クロスブリーディング」と呼ばれ、父牛と母牛が遺伝的に遠い雑種がより優れた性質を示すことの多いと言われる「雑種強勢」を生かした手法です。2種の交配を繰り返すと雑種強勢の効果が弱まるため、3種を順に種付けする予定です。

根室管内の農協や根室生産農業協同組合連合会、ホクレンが2017年にチームを設けて取り組んでいるほか、オホーツク管内訓子府町のホクレン訓子府実証農場では20年6月に研究目的の三元交配種が生まれていますが、個人の農家では初めてのことです。

(参考:北海道新聞電子版、JAけねべつHP)

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