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札幌丘珠空港(札幌市東区)の本年度の旅客数が1月末時点で50万2537人となり、現空港ビルが本格開業した1992年度以降で50万人を初めて突破した。
札幌丘珠空港ビルが12日、明らかにした。前年同期比32.7%増で、新規就航路線の浸透や訪日客の利用増が押し上げた。本年度末までに55万人を超える見込み。
丘珠空港は現在、道内は函館や中標津などを結ぶ6路線。道外は夏が6路線、冬が3路線ある。旅客全体で最多の26.3%を占めた函館線は、観光利用が好調で前年同期比13.5%増となった。トキエア(新潟市)は昨年1月に新潟線を開設し、2023年3月に就航したフジドリームエアラインズ(FDA、静岡市)の愛知県営名古屋(小牧)線が昨年7月に1日2往復から同3往復へ増便するなど、路線や便数は拡大傾向にある。
札幌市は30年までに同空港の滑走路を1500メートルから1800メートルに延伸、1日当たりの発着便を現在の約2倍に当たる70便にし、年間旅客数を100万人に増やす目標を掲げる。市は最寄りの地下鉄駅と空港を結ぶバスを夏季に増やすなど利便性向上策を打ち出しており、今後も伸びが期待される。
年間旅客数の過去最多は羽田線が運航していた1974年の70万3545人。その後羽田線が千歳空港(現新千歳空港)に移り、75年は約2万5千人まで落ち込んだ。
丘珠空港旅客数、1千万人突破 現空港ビル開業の1992年以降
札幌丘珠空港(札幌市東区)の現空港ビルが開業した1992年からの累計旅客数が29日、1千万人を突破した。同空港でセレモニーが行われ、1千万人目に記念品が贈られた。
1千万人目になったのは根室管内中標津町に住むタイ国籍のタナワット・ローポンピパットさん(48)。同管内羅臼町で民宿を経営しており、宿泊客の札幌観光のガイドなどのため、丘珠―中標津間を月1回は往復しているという。ペア往復航空券や花束を受け取り「とてもびっくりした。すごくうれしい」と笑顔を見せた。
92年2月に開業した同空港は市中心部に近く、ビジネス、観光利用ともに好調だ。本年度の旅客数は10月末時点で40万2500人で、現空港ビルの開業以来、初めて50万人を超えた。
(参考:北海道新聞 Business Trend HOKKAIDO )
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