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馬具の世界は、奥が深い-。今回の「ケイバラプソディー」は、深田雄智記者が、先月北海道で行われた種牝馬展示会の帰り際に立ち寄った“馬具のなんでも屋さん”を紹介します。
これが実に面白いものでした。
北海道「日胆サドラー」“馬具のなんでも屋さん” 馬具を知ると競馬はもっと面白い

馬房にぶら下げるというりんごのおもちゃ
来月から開催が始まる門別競馬場の近くにあるお店は、競馬ファンが来場すれば、1つ1つの馬具を見て、思わず何時間も過ごしてしまう、そんな場所だった。
“なんでも屋さん”
ダーレー・ジャパンの見学を終え、帰りの電車まで1時間程度空きがあったためフラっと寄ったのが、門別競馬場の真向かいにある「日胆(にったん)サドラー」というお店。牧場関係者や騎手、調教師など競馬界の人間が訪れる、いわゆる“馬具のなんでも屋さん”だ。
店内に入ると、内観が美しい上に、その馬具の多さに驚かされる。レースや調教で馬に装着する馬具(ネックストラップやブリンカー、ハミなど)や、騎乗用のベストやプロテクターにムチなど多岐にわたる。1つの馬具でも数種類あり、色も豊富だ。
店長の白井直樹さんに馬具を解説していただきながら店内を歩く。馬具の重要さを「馬1頭は、大体400~500キロありますが、人間は100キロに満たない。その中で御さなければならないので、馬具の役割は大きい」と説かれ、その奥深さを学んだ。「競走馬を見るときに馬具を見ることで、さらに競馬が面白くなると思います」。競馬好きでも、より知識も深められる楽しい施設だった。
今回はトレセンでお目にかかれない道具を実演していただいた。1つは馬の測尺計、人間の身長計のような道具だ。セリで馬の体高や胸囲といった数字は、この道具を使用して計測される。「育成牧場では月に1度、成長度合いをまとめるリポートを作成するので、その際にも使用されます」と“身体測定”の頻度は、人間より圧倒的に多い。
そして、思わず記者が「なんだこれ」とつぶやいた道具は大きなリンゴのおもちゃ。「馬房にぶらさげると落ち着く馬がいるんですよ」。これで落ち着くとは賢い半面、単純な動物なのだな…と感じた。
応援グッズも販売
基本は“馬具のなんでも屋さん”だが、グッズとして「ジョッキーマフラータオル」も販売されていた。ホッカイドウ競馬に所属する騎手たちの名前が入った応援グッズで「推し騎手のを買って、競馬場で同じタオルを持っている人と応援できたら、すてきですよね」と説明していただいた。なお、パドックでタオルを掲げる際は馬が驚くことがあるので要注意だ。
とにかく店内はゆったりとくつろげる上、大きなテレビやコンセントもある。隣接する牧場をみて、馬具の知識を増やしながらコーヒーを1杯…と、あっという間に時間が過ぎて出発時間に。危うく電車を乗り過ごし、帰りの飛行機を逃すところだった。
みなさんも是非訪れてみてほしい。門別競馬場へ行く前に、「日胆サドラー」で1~2時間、店内で馬具を学び、そこで「ジョッキーマフラータオル」を買ってから行く旅のプランを記者からはおすすめする。
(参考:YAHOO JAPANニュース)
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