この記事を読むのに必要な時間は約 1 分59 秒です。
野球独立リーグ北海道フロンティアリーグ(HFL)の士別サムライブレイズに在籍するフランス代表のバッテリーが息の合ったプレイで人気を集めている。
仏代表バッテリー息ぴったり 士別サムライブレイズ ムーリン投手とロペス捕手
野球独立リーグ北海道フロンティアリーグ(HFL)の士別サムライブレイズを、フランス代表バッテリーがけん引している。昨年9月にチェコで開かれた欧州選手権などでチームメートだったクインティン・ムーリン投手(23)と、ミゲル・ロペス捕手(21)。士別は現在、8勝21敗1分けの最下位と苦戦しているが、二人は「(リーグ王者を決める)チャンピオンシップ進出に貢献したい」と意気込んでいる。
フランスで生まれ育ったムーリン投手はスライダーが武器で、直球は140キロを超える。代表での活躍が士別関係者の目に留まり、入団した。今季は開幕投手を務めるなど主戦として10試合に登板。防御率は6・89とやや苦しんでいるが、投球回は47回とチームトップ、リーグ4位を記録している。
フランスではサッカーに比べ、野球の競技人口は少ないが「母国でプロ野球選手だった父に憧れ、野球を始めた。目標はフランス代表として欧州の大会で優勝すること」と力強く語る。母国で子供たちに野球を教えるなど競技人口の拡大も目指している。
士別では「欧州などに比べて日本の野球はレベルが高く、打者を抑えるのが難しい。感情的にならないなど精神的に強くなった」と成長を実感する。
ロペス捕手は、中南米のベネズエラ出身。母方の祖父がフランス生まれだった縁で代表選手としてプレーする。日本での試合でプレーを見た士別の小野真悟監督が自らスカウトした。
盗塁阻止のため、座ったまま本塁から二塁まで鋭く送球できる強肩が売り。小野監督は「これほどいい肩はなかなか見ることができない。育成選手としてプロも目指せる」と太鼓判を押す。
ロペス捕手も日本のプロ野球入りを目標に掲げている。若手や外国人選手が躍動するプロ野球北海道日本ハムがお気に入りだ。今季は正捕手の座をつかみ、打率2割7分8厘で7打点、盗塁阻止数6と持ち前の強肩ぶりも見せている。
「盗塁を防いでくれるので、安心して投げられる」「よく知っているからボールを受けやすい」と互いに信頼を寄せる二人。「リーグで一番のバッテリーを目指す」と活躍を誓っている。
(参考:北海道新聞メールサービス)
コメント