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熱気球で有名な士幌町にある士幌高校生が、防風林を活用した提案で全国大会への切符を手にしました。
士幌高、環境活動発表で最優秀賞
第8回全国ユース環境活動発表大会の北海道地方大会で、士幌高環境班が最優秀賞に輝き、来年2月の全国大会に出場することになりました。
強風から農地を守る防風林が農作業効率化に合わないとして年々減っているため、木陰で養蜂を行い、防風林を有効活用することを提案。全国大会に向けて「防風林の意義を発信したい」と意気込んでいます。
環境省などでつくる実行委の主催。道大会は4日に札幌で開かれ、高校5校が出場した。士幌高からは、同班の9人から選ばれた3年の高垣昂汰さん(18)、工藤秀鷹さん(18)、小林賢斗さん(17)、水戸蒼(あおし)さん(18)の4人が参加し、発表した。十勝管内から唯一の出場で、自主性や着眼点など6項目に基づき、審査員5人が審査しました。
同班は防風林のうち、農家が植える「耕地防風林」が減る要因を探るため、農家に意識調査を実施しました。さらに落ち葉や昆虫が農作物に与える影響を調べ、防風林に生息する昆虫が害虫を補食し、農薬や肥料を軽減できる可能性があるという結果を得たのです。
防風林を増やすと農地の木陰も増えるため、自然環境への影響が少ない養蜂で収入を得ることを提言しました。学校林でハチから採取したハチミツを道の駅で販売もしました。高垣さんは
「考察の結果、地元農家に還元できる結果を導き出せた点が評価され、うれしい」
と喜んでいます。
全国大会は来年2月4、5両日に東京で開かれ、高校16校が出場する予定。環境保全に関心を持つ工藤さんは「他校の発表が楽しみ」としながらも「農業を支えてきた防風林が減っている。防風林の担う役割と減少する現状を多くの人に伝えたい」と抱負を語っています。
十勝の防風林は、日陰ができて農作物の生産量が減ることや、大型機械の衛星利用測位システム(GPS)の精度が落ちるなどとして伐採が進む一方、強風で土壌が飛ばないようにする効果を見直す動きもあるのです。
全国大会で、士幌の意気をみせてください。期待しています。
(参考:
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