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新庄語録の第2弾。6月11日から26日分です。勝ち負けの浮き沈みの激しい戦いが続きました。その中でも光る部分は。
「さすが新庄剛志だなと思いました」「興奮してふらふらってなっちゃった」
「山本くんの投げさせた場所がよかった。計算通り。なんちゃってね 」(6月13日、9―4中日)
元中日の山本拓が、2―4の六回に3番手で登板し、1回無失点で抑えた。チームが逆転するイメージがあったという指揮官の思惑通り、その裏にチームは勝ち越し。山本拓は古巣相手に移籍後初白星を挙げた。
七回、4番手で登板したマーフィーが、2死から長打と2四球で満塁として降板。救援を任された河野が、次打者を3球三振で無失点で切り抜けた。期待通りの見事な「火消し」ぶりを独特な表現で喜んだ。
「あした、山崎くんと(巨人)戸郷君。(午後)8時15分ぐらいに(試合が)終わるんじゃない? 1―0で」(6月13日、9―4中日)
翌日(14日)の試合で先発予定だった好投手同士の投げ合いについて、ロースコアな展開を予想。ただ、実際の試合終了時間は午後8時44分、スコアは2―7で、指揮官の予想は大きく外れた。
「戸郷君相手に、5回に6点はきびしー。きびしー」(6月14日、2―7巨人)
この日の相手先発は5月24日の阪神戦(甲子園)で無安打無得点試合を達成した戸郷。大量得点が望めない中で、日本ハムの先発の山崎が5回6失点(自責点4)と崩れ、早々と試合の大勢が決したことを嘆いた。
「いや、あれプロなら捕らないと。ただそれだけのことでしょ」(6月14日、2―7巨人)
三回の守備で万波がおかした適時失策に言及した。2死二塁の場面で、巨人のヘルナンデスの打球を万波がまさかの落球。内野手2人が打球を深追いしたことも少なからず影響したとみられるが、万波は「単純にぼくのミス」と潔かった。
「パインアメ配ろうかな」(6月16日、3―3巨人)
雨天中止に伴う振替試合の阪神戦(18日、甲子園)でのサプライズについて問われ、ジョークで阪神の岡田監督の好物のパインアメを話題に挙げて、笑いを誘った。
「多分。この辺から(喉を指さす)うどんが出てきちゃう」(6月18日)
交流戦最終戦を任された細野と進藤の新人バッテリーの緊張感を指揮官らしい独特な比喩で表現した。この日プロ初登板だった細野は4回1/3を投げて1失点と堂々の投球。進藤も好リードで細野の良さを引き出した。
「ファームのピッチャーのテンポをちょっと良くしてほしいというところで」(6月18日)
17日に捕手の伏見の出場選手登録を抹消した意図を語った。2軍の投手陣の底上げを図るようお願いしたという。伏見は今季は田宮にスタメンマスクを譲る機会が多く、2軍戦で打席に立つことで打撃の調子を上向かせる目的もある。
「さすが新庄剛志だなと思いました」(6月22日、5―2楽天)
水野の右足の負傷に伴い、22日に緊急昇格した福田光。2軍では打率1割7分0厘(22日時点)と不調だったが、いきなりの先発起用に応え、2安打2打点と大活躍した。ぴたりとはまった采配を指揮官は自画自賛した。
「きのうはね、富士急ハイランドみたいな試合だった。ジェットコースター。きょうはね、(浅草)花やしきくらい」(6月22日、5―2楽天)
21日の楽天戦は、日本ハムのレイエスと、楽天のフランコがそれぞれ満塁弾を打ち合い、9―9の引き分けに終わった。一方で、この日は逆転勝ちで快勝。二つの試合展開をジェットコースターに例えて振り返った。
「あれはもう超一流のスーパープレーです」(6月26日、2―2西武)
延長十二回2死一、二塁、西武の松原が放った大飛球を、この回からDHを解除して左翼の守備に入った五十幡が背走して追いかけ、最後は転びながら捕球。指揮官は「よう取ったね。ザ・背面キャッチ」とチームのサヨナラ負けの危機を救った好プレーを絶賛した。
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