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なまらあちこち北海道|東海大札幌高が高校の部出場・明治神宮大会

スポーツ

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明治神宮大会への出場権を獲ったのは東海大札幌高。駒大苫小牧や札幌大谷高校に続いて頂点を目指す意気込みです。

 11月上旬。東海大札幌高のブルペンでは、左右の投手が熱のこもった投球練習を続けていた。秋季全道大会を勝ちきる原動力だった右の高橋英汰と左の矢吹太寛(いずれも2年)。遠藤愛義監督は「明治神宮大会でもこの2人が(継投の)メインになる」と信頼を寄せる2人だ。
 明治神宮大会ではこの2人に、秘密兵器が加わる。秋季大会ではメンバー外だった右のサイドスローの河内要(2年)を登録した。秋季大会後の紅白戦や練習試合などで結果を出して、メンバー入りを果たした。遠藤監督は「これまで右サイドはいなくて、タイプの違うピッチャー。つなぎで起用できれば」と期待する。今大会が初のベンチ入りとなる河内は「登板すれば初めての公式戦。堂々としっかり前を向いてピッチングしたい」と意気込む。
明治神宮大会でも主戦として活躍が期待される高橋(右)と矢吹(岩崎勝撮影)

明治神宮大会でも主戦として活躍が期待される高橋(右)と矢吹

高校の部 道外勢のパワー警戒

 明治神宮大会の高校の部には、全国10地区の地区大会を優勝した10校が出場する。東海大札幌高にとっては、出場が確実視されている来春の選抜大会(甲子園)を見据え、全国レベルを知る貴重な機会になる。強豪校の東海大相模高や東海大菅生高(東京)で、指導経験のある遠藤監督は「やっぱり各地方によって野球のスタイルが全然違う。その辺を選手が肌で感じてもらえれば」と期待する。遠藤監督は「全国大会と全道大会では勝ち方も違う」とも指摘する。

 遠藤監督がこれまで対戦相手として感じた北海道野球の印象は「丁寧さ」だ。「北海道の野球はバッテリー間の巧みさがある。配球はすごく細かくて、アウトコースや高さの出し入れを『丁寧に、丁寧に』やるチームが多い」と感じる。
 一方で道外勢の体の大きさや力強さには警戒する。遠藤監督は「パワーを感じたりすることは多分あると思う。打たれることが増えるかもしれないなってのは、ちょっと懸念しています」。山口聖夏主将(2年)も「道外の高校はスイングが速く、理にかなった振り方をしている印象。これまでも練習試合をしたことはあるが、打球の速さなどには驚いた」と注意する。

マー君、札幌大谷が過去に優勝

 明治神宮大会の高校の部は、道内勢が過去2回優勝している。2005年には駒大苫小牧高が道内勢として初優勝を果たした。夏の甲子園連覇を果たした後の大会で、最上級生となった田中将大(現プロ野球・東北楽天)が決勝で関西高(岡山)を相手に11三振を奪う力投で完封するなど、他校を圧倒した。
田中を中心に互いに刺激し合い、栄冠を勝ち取った2005年の駒大苫小牧ナイン(鈴木英乙撮影)
田中を中心に互いに刺激し合い、栄冠を勝ち取った2005年の駒大苫小牧ナイン
 18年には創部10年目で初出場だった札幌大谷高も頂点に立った。初戦で伝統校の龍谷大平安高(京都)に競り勝って勢いに乗ると、決勝では星稜高(石川)を相手にエース西原健太が1安打完投で優勝に導いた。

「自分たちも肩並べたい」

 東海大札幌高の山口主将は「過去にも北海道の高校は優勝している。札幌大谷さんが優勝した当時はよく覚えている。北海道の高校でもできるんだと強く思ったし、自分たちも肩を並べたい」と意気込む。
室内練習場で練習する東海大札幌高の選手たち=11月7日、札幌市南区の東海大札幌高(岩崎勝撮影)
室内練習場で練習する東海大札幌高の選手たち
 7月に東海大札幌高の監督に就任したばかりの遠藤監督にとって、明治神宮大会は初めての全国大会となる。20日の1回戦で大垣日大高(岐阜)と対戦する。遠藤監督は「胸を借りて、どれぐらい僕たちが通用するのかというところを確認出来れば。チャレンジャーとしてやっていけたら一番いい」と強敵に挑む。
(参考:北海道新聞 夕方のニュース)

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