道内でサービスを拡大するウオルトの配達員
料理宅配サービス「ウォルト」を展開するウォルトジャパン(東京)が道内事業を拡大している。12月4日に室蘭エリアに進出するなど、11月以降配達地域を相次ぎ拡大。百貨店の商品配達や調剤薬局の店舗間配送にも手を広げた。
コロナ禍の巣ごもり需要が減衰し、競争が激化する中、同社は国内他地域と比べてシェアが高いという北海道を重点地区に位置づけ、顧客の囲い込みを狙う。
ウォルトは、利用者がスマートフォンの専用アプリで飲食店などの商品を注文すると、個人事業主の配達員らが車やスクーターなどで届けるサービス。道内には2020年に進出し、室蘭は札幌や函館などに続く道内8エリア目となる。JR東室蘭駅周辺を中心に登別市にまたがる半径約6キロ圏内が配達エリアで、地元飲食店やドラッグストアなどで利用できる。
同社は今月上旬から小樽と苫小牧でもサービスを開始したほか、大丸札幌店の商品取り扱いも大幅に拡充。10月にはドラッグストア大手のツルハ(札幌)と連携し、同社が運営する調剤薬局同士で処方薬を融通する店舗間配送にも乗り出した。
調査会社ヴァリューズ(東京)によると、コロナ禍で急速に拡大したデリバリー市場の拡大は22年頃をピークに鈍化しており、ウォルトは「ウーバーイーツ」など先行他社を追いかける構図。ウォルトは「今後もエリア拡大を検討する」(広報)としている。
コメント 感想やご意見をお願いします