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今冬の道内は雪が少なく、このままで終わるはずがないと思っていましたが、今週は道東を中心に記録的な大雪に見舞われ、各地で影響が相次いでいます。
体をひねらず全体使う
雪かきによる腰痛や腕の痛みを防ぐには、「体全体を使う」「体をひねりすぎない」よう意識する。腕の力だけでなく、足腰を使って雪かきを行い、腰ではなく膝を曲げて体全体で持ち上げる。雪を投げ捨てる時は「投げたい方向に体を向け、『正面に捨てる』ようにして下さい」(小西さん)=図=。
時間の余裕が心臓守る
道が毎年まとめる「雪による被害状況」によると、屋根からの転落や落雪に加え、雪かき中や雪かき後に心疾患などで倒れて亡くなる人が年に数人いる。小西さんは「雪かきは見た目以上に重労働です。寒い屋外で急に体が温まり、血圧が上がると『ヒートショック』を起こすことがあります」。会話ができるくらいの「ニコニコペース」を守ると、心臓への負担が軽く、安全度が高まるという。「短時間で済ませようとせず、時間に余裕を持って行ってください」と言う。
できれば2人以上で作業すると、突然の体調不良や、落雪などのトラブルに対応しやすい。特に晴れて気温の高い日は、屋根からの落雪に注意する。屋根の形状や融雪槽の位置など、除雪する場所の状況を十分に把握しておくことも事故防止には大切だ。
小西さんは、雪かきの心構えとして「近所の目などを気にして、頑張ってきれいにする必要は全くありません」と力を込める。「雪は、踏むだけでも3分の1程度にかさが減るし、春には解けます。最低限の通り道があれば大丈夫なので、とにかく安全第一で」と、疲れている時や体調不良時に無理をしないよう促している。
道具活用し体の負担減
雪かきや氷割りの道具も、近年は体力を使わず効率的に作業しやすいタイプの製品が開発されている。約70種類を扱う札幌市北区のホームセンター「ジョイフルエーケー屯田店」の新酒(しんさか)英暁副店長のお薦めは、スコップの皿の表面に細かな凹凸の付いた「エンボスタイプ」の雪かき道具(2178円から)だ。「雪が付着しにくく、作業がスムーズにはかどる。雪かきの体力的負担を減らすことができます」
自宅にある雪かき道具の柄の中央付近に、別売りのハンドル(877円)を取り付けても同様の効果が得られる。
氷割りの道具では、スライド式の柄を上下に伸縮させるだけで、力をほとんど必要としない製品(6468円から)などが販売されている。
(参考:北海道新聞 メールサービス)
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