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シカとタンチョウが近くにいるという場面は結構見られますが、そこにヒグマが加わると滅多に見られない情景となります。「風連湖(ふうれんこ)」山内恵介さんのヒット曲でおなじみですが、自然は厳しい姿を見せる場所です。
根室・風蓮湖にヒグマ2頭 シカ、タンチョウと鉢合わせ
根室市のラムサール条約登録湿地「風蓮湖・春国岱(しゅんこくたい)」近くで宿泊施設「レイクサンセット」を営む川村秋男さん(68)が12日、風蓮湖の浅瀬でシカやタンチョウがたたずむ中、ヒグマ2頭が湖水を切って走る珍しい様子を撮影しました。周囲では連日、ヒグマ2頭が湖面や浅瀬を泳ぐ姿がみられ、市は注意を呼びかけているところで、先日も注意情報が流されたばかりです。
川村さんは12日午後3時20分ごろ、ヒグマ2頭が国道44号沿いの市東梅の湿原の森から風蓮湖の浅瀬を泳いだり跳びはねたりしながらオホーツク海側の春国岱に向かう姿を目撃し、シャッターを切りました。シカやタンチョウはこの後、クマから遠ざかったようです。
撮影は川村さん経営の宿泊施設から。ヒグマから約300メートル離れており、クマの大きさなどは不明です。川村さんは「タンチョウとエゾシカは、大きな動物から逃げることが多く、風蓮湖でヒグマと一緒の風景の中で見られるのはとても珍しい」と話しています。
川村さんは9日午後5時半ごろにも、今季初めて風蓮湖を泳ぐクマの姿を発見しています。11日午前6時50分ごろにも泳ぐヒグマ2頭を撮影しました。風蓮湖畔周辺は観光地の春国岱原生野鳥公園に近く、市は散策路を封鎖しました。
(参考:北海道新聞Dセレクト)
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