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なまらあちこち北海道|ペンギンのひな・小樽水族館

北海道

この記事を読むのに必要な時間は約 1 分39 秒です。

ペンギンのひな 魚の食べ方練習に苦労

このペンギン館は笑えます。
何しろ、指導員の言うことを聞かず、勝手に動き回るというのが面白いんです。
あるいは、指導員が何を言っても知らん顔。
そこが大人にも子どもたちにも人気のようです。
小樽水族館で公開している動画です。
成長中のペンギンのひな(左端)
成長中のペンギンのひな(左端)

飼育日誌より

4月にペンギン飼育担当になりました。間もなく3羽のフンボルトペンギンがふ化し、ひなの成長に携わることができました。

抱卵の状態を毎日チェックし、ふ化後は、しっかり親から餌をもらっているかなどを確認するための体重測定をしました。ひなを育てる親鳥は警戒心がより強くなり、近づくだけで怒り、激しく攻撃してきます。体重測定だけで一苦労。ひなを守るのに必死な親鳥は容赦なく私の腕をつつき、傷は日に日に増えました。

言うことを聞かないだけでなく、いたずらも多いようですね。
傷害手当をもらわなくては!

生後2カ月もすると、親から餌をもらうのではなく、自力で魚を食べられるようになる必要があります。野生では自ら海で魚を捕まえますが、飼育下ではそうもいきません。最初は魚をのみ込むことを覚えてもらい、徐々に水に入れてある魚を捕って食べるよう練習します。

練習初期は、ひなの口に魚を入れてのみ込ませるのが難しく、首を振って吐き出さないよう保定(動かないようにすること)する力加減などを先輩飼育員の動きを見て勉強しました。相手は生きている動物なので予想外の動きをします。初めてやらせてもらった時は、うまくできませんでした。ひなの負担を考えると保定時間を長く取れず、スピードが重要なことも分かりました。

現在飼育しているフンボルトペンギンは、すべて当館生まれです。今までも歴代のペンギン担当者が、同じようにしてひなを育ててきました。先輩たちも苦労が多かったことでしょう。これからもひなの成長を楽しみながら、私もペンギン担当として成長していきたいと思います。(海獣飼育課=見浪僚亮)

また楽しめるペンギンたちの姿をみせてください。

 

(参考:北海道新聞電子版いきものラボ、小樽水族館HP)

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