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なまらあちこち北海道|三浦綾子作品復刻版へ・旭川

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絶版の「果て遠き丘」など文学館が復刊

  三浦綾子記念文学館

旭川市の三浦綾子記念文学館が今秋、同館で生産・販売する旭川出身のベストセラー作家三浦綾子さん(1922―99年)の復刊シリーズを、取次会社を介して全国の書店に流通させ始めました。

人気作「果て遠き丘」を含め、絶版や重版未定の小説10作品で、同館は来年の生誕100年に向け、若者にも読者層が広がることを期待しています。

三浦さんが残した小説やエッセーなどの著作権は、同館を運営する財団が所有しています。入手困難な作品などを発行するため、同館は昨年7月、「手から手へ」と題した復刊シリーズを創刊し、館内で販売してきました。

その後、全国の図書館からシリーズの購入希望の問い合わせが相次いだため、今年10月末に取次会社「楽天ブックスネットワーク」(東京)などと委託販売契約を結んだのです。シリーズの発行はすでに8作品となり、来春までに「裁きの家」と「積木の箱」を復刊する予定になっています。

いずれも大手出版社が出版した書籍を元に、同館職員がパソコンで文章を打って館内の簡易印刷機で印刷し、市内の業者で製本しています。四六判ソフトカバーで、文字は一般的な文庫本より大きめで読みやすい作りになっています。1冊1700円前後。

三浦さんが死去してから20年あまり。同館の職員は「代表作の『氷点』や『塩狩峠』以外の作品にも触れてもらい、世代を超えて愛される作家になって欲しいと願っています」と語って います。

 

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