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なまらあちこち北海道|馬産地で乗馬婚・新冠町

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草花の飾りを付けた馬に乗り、遊歩道を引き馬で移動する栗山さん夫婦(小室泰規撮影)
草花の飾りを付けた馬に乗り、遊歩道を引き馬で移動する

太平洋を背に、幸せいっぱいの笑顔で記念撮影する2人(小室泰規撮影)

新冠町観光協会が用意したオリジナルの結婚記念証

新冠の結婚式プラン好評 日高山脈背に撮影/密なし、町挙げ祝福

国内有数の軽種馬産地・日高管内新冠町で、乗馬や温泉など町の魅力を詰め込んだ町観光協会主催の結婚式プラン「にいかっぷウエディング」が6月から始まり好評です。

密を避けられるよう新郎新婦だけでも挙式できるなど新型コロナウイルス禍にも対応しており、町内のさまざまな事業所が晴れの日を祝う手伝いをしてくれます。これまでに馬好きの男女3組が式を挙げ、幸せをかみしめています。

 

パカ、パカ、パカ…。秋色の遊歩道を新婚夫婦が乗った2頭の馬がゆっくり歩く。馬上でほほ笑み合う姿は映画の一場面のようです。

 

同プラン3組目の利用者となった千葉県四街道市の農業栗山治さん(48)と妻の悠(はるか)さん(37)は、乗馬施設「にいかっぷホロシリ乗馬クラブ」前で引き馬に乗り出発しました。挙式会場の新冠温泉レ・コードの湯ホテルヒルズまで約500メートルの「バージンロード」。時折立ち止まり、雄大な日高山脈や太平洋を背に記念写真を撮ったり、幸福感を満喫していました。

2人が結婚を決めたのは2月。コロナ禍で人を招く式は難しかった中「何か形に残せないか」と考え、乗馬が趣味の治さんが会員制交流サイト(SNS)で同プランを知って「これだ」と思ったそうです。10月に婚姻届を出し、北海道への新婚旅行に合わせて申し込みをしました。

 

基本料金8万8千円にヘアメークや写真撮影などオプションを付け費用は20万円ほど。乗馬後はホテルのレストランでセレモニーを行い、オリジナルの結婚記念証にサインした。日高昆布や地元の野菜などを使ったフルコース料理も堪能しました。

コロナの心配なく

治さんは
「参列者を呼ばなくても、観光協会や乗馬クラブ、ホテルの人など大勢に祝福されました」。
悠さんは
「乗馬は初めてだけど、おとなしい馬で安心でした。顔をなでさせてくれて、かわいかった」
と喜びを語っていました。

 

同協会事業運営者は
「2人きりの挙式のほか、ゲストを招くこともでき、結婚式ではなく単なるデートや夫婦の思い出づくりでもご利用いただけます。式の内容を希望に合わせられる自由度の高さが売りです」
と話しています。

オプションで注文できるケーキやブーケは地元のスイーツ店や花店が用意。新冠温泉の家族風呂利用券や町内で使える商品券をプレゼントするなど、新冠を満喫してもらう工夫も盛り込まれています。

地域の観光資源を総動員した取り組みに、町企画課の担当者は
「町の知名度向上にもつながります。新冠が夫婦の記念の場所となり、再び足を運んでもらえたら嬉しいです」
と期待しています。

「コロナ禍だからと挙式を諦めてほしくないし、思い出をつくりたい2人を、今後も町全体でお祝いしていきます」
と新たな結婚式の形として定着を目指しています。

 

プランは平日1日1組限定で、乗馬施設の繁忙期(7~9月)やホテル休館日を除き通年で利用できます。悪天候の日や降雪期は遊歩道での乗馬に代わり屋内馬場で指輪交換や写真撮影を行うことになっています。

詳細はホームページ(https://sites.google.com/view/niikappu-wedding/)でご覧ください。

(参考:北海道新聞電子版、新冠町観光協会HP)

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