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オスジカ対決 角折れるまで
(渡辺一夫さんが撮影したオスのエゾシカのけんか)
15日早朝、留萌市スポーツセンター(見晴町2)の駐車場でオスのエゾシカ2頭が角を激しく突き合う様子が目撃されました。争いは片方の角が折れるほどで30分以上も続きました。
目撃したのは市内のフリーカメラマン渡辺一夫さん(74)。同日午前6時半ごろ、付近を車で通りかかったところ、体長1~2メートルほどのオスジカ同士が、角で対決する現場に遭遇したのです。
渡辺さんが撮影した映像には「ガチャガチャ」と角を何度もぶつけ合う生々しい音が収められています。2頭は駐車場内を駆け回りながら押し合いを続け、最後は角の折れたシカが茂みの中へ逃げて行きました。
渡辺さんは「何十年と市内でシカを見てきたが、オス同士のけんかを見るのは初めて。少し高い土手から撮影していたものの、自分も巻き込まれそうで怖かった」と振り返りました。
こういう現行動はよくあることですが、市街地では珍しいということです。
旭川市旭山動物園のエゾシカ飼育担当畠山淳さん(47)によると、角突きは繁殖期に見られ、群れの中での序列争いやメスの取り合いで起こる現象です。今回は2頭しかいなかったことから、「群れから離れたオス同士が偶然出合い、力を誇示するために戦いが始まったのではないか」とみています。
市街地でシカが角を突き合わせるのは珍しいものですが、興奮状態で非常に危険なため、畠山さんは「見かけても近づかないように」と呼びかけています。
(参考:北海道新聞ニュース電子版、朝日新聞デジタル、
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