スポンサーリンク

なまらあちこち北海道|民謡やラテンを取り入れ、長老3人乗れる音楽制作・札幌

この記事を読むのに必要な時間は約 2 分20 秒です。

70代の男3人が、「最後の仕事」と乗りの良いCDを制作。海外進出も狙っているとか。

乗れる音楽 札幌から発信 民謡やラテン取り入れ 長老3人 沖縄バンドのCD制作

左から小島紳次郎さん、梶原信幸さん、高瀬清志さん。「マインドはまだ若いよ」とレジェンドの3人=芸森スタジオ
左から小島さん、梶原さん、高瀬さん
札幌市
 札幌の音楽界で活躍する70代の長老3人が沖縄民謡とラテン音楽のバンド「KACHIMBA(カチンバ)」をプロデュースする。バンドリーダーは札幌の自衛隊から転身した経歴の持ち主。1月に南区の「芸森スタジオ」での録音を終え、5月にCDを発売する予定。3人は「最後の大仕事」と語り、海外進出も狙う。

半世紀の付き合い「最後の大仕事」

 中央区・狸小路で飲食店「ミスジャメイカ」などを経営する梶原信幸さん(年齢非公表)、音楽制作・企画会社ウエス(札幌)社長の小島紳次郎さん(73)、同スタジオのプロデューサー高瀬清志さん(75)の3人。
 バンドリーダーの大城太郎さん(49)は沖縄出身。中高生時代は吹奏楽部でトランペットを吹いていた。19歳で陸上自衛隊に入隊し、当時は真駒内駐屯地の北部方面輸送隊に所属した。一方で「ミスジャメイカ」で聴くラテン音楽にはまり、自衛隊を辞め、同店で2年間働いた。
 その後、沖縄に戻り、12人態勢の「カチンバ1551」(カチンバはスペイン語で「泉」)などを結成。現在のバンドは2022年に若手が加わり男女各2人で結成した。
 長老3人は昨年11月、梶原さんの呼びかけで沖縄に新バンドの音を聴きに行った。小島さんと高瀬さんは「独自性があるし、乗れる」と喜び、プロデュースを決めた。
 梶原さんは飲食店やライブハウスなどで、キューバ音楽などを広めてきた。小島さんはコンサートホール「ペニーレーン24」を手始めに、1999年から野外ロックコンサート「ライジング・サン・ロック・フェスティバル」を始めた。高瀬さんはヤマハ時代に中島みゆきさん、安全地帯を担当し、現在は同スタジオの運営会社「SAVE(セーヴ)」副社長。
 3人は音楽を通じ半世紀の付き合い。共通するのは新しい音楽を貪欲に吸収する姿勢で「本物を追求してきた結果」と口をそろえる。
ビートルズの育ての親で音楽プロデューサーの故ジョージ・マーティンさんが使っていた調整卓の前で笑顔を見せるカチンバ=芸森スタジオ(©UDA++)
 高瀬さんは音楽ディレクターとして芸森スタジオでの録音を仕切った。「体力は年相応だが、好奇心はまだ負けない」。沖縄ならではの踊れる曲やバラード風など多彩な12曲をレコーディングした。
 大城さんも充実の表情で「沖縄やラテンのほか、台湾、フィリピンなどの音楽も取り入れた『ワールドミュージック』をぜひ聴いて」と話す。CDには岩見沢出身の映像作家定岡雅人さん(57)らが撮影した写真も使われる。
 今後は小島さんがライブやイベントへの出演などプロモーションなど、梶原さんが音楽面も含めた総括を担う。既に札幌市内でライブを2回行い、はつらつとして元気が出る音楽に大盛況だった。3人は「お客の反応もよく、手応えを感じている」と語り、心を解放させる札幌からの音楽の発信に自信を深めている。

(参考:北海道新聞電子版)

【スポンサーリンク】

コメント

タイトルとURLをコピーしました