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なまらあちこち北海道|SLと菜の花でブレイク・安平町

グルメ

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安平(あびら)町にある道の駅は、オープンしてから4年半で来場者が300万人になりました。それまでは素通りしていた人たちが何故寄ってくれるようになったのでしょうか。

SLと菜の花でブレイク。道の駅「あびらD51ステーション」

近年、菜の花畑の美しさで有名になった安平(あびら)町にある「あびらD51ステーション」は、道内屈指の人気を誇る道の駅。2019年にオープンしてから4年半で来場者数が300万人に達しました。

安平町にはいくつかの観光資源がありますが、以前は旅行者に素通りされがちな町でした。しかし、今は違います。なぜ安平町が注目されるようになったのか、なぜ道の駅が好評なのか。その秘密を探ります。

鉄道をテーマにした道の駅

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道の駅の計画が進むにあたり、重要なコンセプトを設定しました。それは「D51(デゴイチ)」です。これは一般的にSLと呼ばれる蒸気機関車の車両形式のひとつです。

道の駅の目玉はSL!D51などが保存されている鉄道資料館

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道の駅にはさまざまなコンテンツがありますが、目玉はなんといっても道の駅内にある鉄道資料館に静態保存されているD51です。かつて追分機関区で活躍した元機関士たちが長年手入れや整備を続けているおかげで、SLの保存状態のよさは日本国内でも有数と言われています。

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「冬季は結露でSLが傷むのを防ぐため、鉄道資料館は暖房が入らないんですよ」と教えてくれたのは、道の駅「あびらD51ステーション」の支配人で、あびら観光協会の事務局次長を務める西嶋基(にしじま もとい)さん。

D51は安平町の歴史を刻んだ宝物。多くの方々に見学できるようにしつつも、丁寧な保存・保管を心がけています。

 

冬季間の平日は資料館が閉館してガラス越しに眺められるのみですが、冬季の土日祝と夏季はオープン。D51とともに、昔の列車の行先案内板やSLのプレートなどの展示品も間近で見学できます。

 

道の駅の屋外には、札幌~釧路間を結ぶ特急「おおぞら」などでかつて使用された特急車両、キハ183の展示もあります(冬季間は雪囲いされて見学不可)。2019年に車両引退とともに解体される運命でしたが、道内の鉄道愛好団体によるクラウドファンディングで買い取りと移設の費用を確保。特急「おおぞら」が追分駅を通る縁から道の駅に保存されることになりました。

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安平町の豚肉などを使った絶品グルメを続々と開発

 

道の駅のもう一つの主力商品は、安平町の農畜産物を活かしたグルメの数々です。すべてテイクアウトスタイルで提供していますが、施設内の無料休憩所で食べることも可能です。道の駅のテイクアウトコーナー主任、坂本敏明さんにグルメのこだわりや開発秘話などを伺いました。

「圧倒的に人気があるのは、『あびら肉コロッケ』と『もくもくD51ソフト』です。このコロッケだけで年間1万個は販売しています」

 

以前は別の町のブランド豚肉を使っていましたが、安平町をどうPRするかに重きを置き、ケンボロー豚という町内の農家が生産する豚肉を使用することにしました。1頭丸ごと仕入れ、ロースやヒレは豚丼やカツカレーなどで使用し、他の余った部位はコロッケやメンチカツなどに活用しています。

これは素晴らしいアイデア!地元食材のPRと普及、食材ロスの解消を同時に行い、観光スポットへの訪問を促し、売上にも繋がる良い事例です。道の駅が町の観光拠点であることの価値を感じさせます。

町全体が関わる菜の花イベント

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川野修一氏「広大な菜の花畑」

数ある企画の中でも最大の集客を誇るイベントが、毎年5月中旬から6月上旬に行われる「菜の花イベント」です。道の駅には1日で7,000人以上が訪れることもあり、道の駅だけでなく菜の花の農家さんや役場も含めて町全体が関わる一大イベントです。

「繁忙期のゴールデンウィークの直後に超繁忙期の菜の花イベントを迎えるので、みんな春は休む間もないです」と西嶋さんは笑顔で語ります。

 

見学できる菜の花畑の場所を役場が確認して、それと、農家さんによっては見学OKのところとNGのところがあるので、OKのところだけ載っています。農家さんとの確認や調整も役場がやってくれるので、我々はマップのところを紹介します」

町役場ではさらに、札幌市内などで行うイベントのPR活動などにも予算を割いており、道の駅と菜の花畑を結ぶシャトルバスも運行しています。町民との調整や対外的な広報などを町役場が担い、道の駅はやってきた観光客の案内役とおもてなし役に徹します。

(参考:北海道の人・暮らし・仕事。まちおこしレポート)

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