この記事を読むのに必要な時間は約 2 分10 秒です。
見た目は本当にガイコツパンダです。新種のホヤであることがわかりました。
不気味さ話題のホヤは新種 SNS拡散、北海道大
沖縄県久米島周辺に生息し、白黒の体に血管が骸骨のように透けて見えることから「不気味」「かわいい」などと交流サイト(SNS)で話題になっていた通称「ガイコツパンダホヤ」について、北海道大学は1日、ホヤの新種であることが分かったと学会誌に発表した。学名は「骨の」と「パンダの」を意味するラテン語を組み合わせた「クラベリナ・オシパンダエ」となった。
ガイコツパンダホヤの正体は不明だったが、解剖や系統解析を行った結果、体の色と模様や、群れをなす形態などの特徴から、既知のホヤとは異なると判断したという。2017年ごろに久米島のダイビングショップがネットで紹介し、SNSやテレビで注目されていた。
研究に当たった北大大学院理学院博士後期課程3年の長谷川尚弘さん(動物分類学)は「SNSを通じて誰でも新種発見者になれる。珍しいホヤを見つけたら連絡してほしい」と呼びかけている。
「不気味かわいい」SNSで話題になった謎の生物「ガイコツパンダホヤ」
「がい骨」のようで、「パンダ」なような謎の生物。沖縄県の海で見つかったこの生き物について、北海道大学が新種のホヤであることがわかったと発表しました。
海の中でゆらゆらと揺れる謎の生物。目のような黒い模様に…体には、骨のような線が入っています。その姿にSNS上では…。
「まるでがいこつ!」、「不気味かわいい」。
2017年に沖縄県久米島周辺で見つかったこの生き物。脊椎動物「ホヤ」の一種で、地元のダイバーの間では「ガイコツパンダホヤ」と呼ばれていました。
ダイビングショップ「プラスアルファ」・寺井俊二代表)
「もう、がい骨でパンダだなと。ユニークな見た目とネーミングがマッチしたとても面白い生物。これを目当てにするダイビング客もいます」。
北海道大学は、ネット上の情報を元に2018年から調査を開始。そしてついに、「ホヤの新種であることがわかった」と発表しました。名付けられた学名は、ラテン語で「骨の」と「パンダの」を意味する「クラベリナ・オシパンダエ」です。
北大大学院理学院博士後期課程・長谷川尚弘さん)
「『ガイコツパンダホヤ』をそのままラテン語にした。SNS上の情報発信をきっかけに、何か珍しいものがいるなと分かって新種の発見につながった。ホヤについてはまだわかっていないことが多い。変わったホヤ、変な奴がいるなと思ったら私の方にいつでもご連絡いただきたい」。
研究を行った北大の長谷川さんによりますと、毒はないということですが、体長が2センチほどで「食べる場所がない」ということです。
(北海道新聞ニュースエディター、HTBニュース)
コメント 感想やご意見をお願いします