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日本初の下半身専門美容クリニックに込められた想い
リッチな大人が楽しめる街というイメージのある東京、六本木。
そんな街で「人知れず悩んでいる方の悩みをおわらせたい」という情熱を胸にクリニックを開院したのが、東京大学を卒業し、外科でガン治療を専門としていた井上裕章医師です。
これまでガン治療を通して、たくさんの患者さんを救い、それまでも最善の治療を行っていた井上医師ですが、2022年1月に新たなる挑戦を始めます。
それが、六本木で開院するクリニックでした。
井上医師が開院したクリニックは、『veary clinic(ヴェアリークリニック)』。
下半身美容に特化したクリニックです。
これまで「ガンを自らの手で治す」外科医であった井上医師が、下半身美容に特化した形成外科医になると決意したのはなぜなのか。
また、下半身美容特化に「こだわり」を持っているのはなぜなのか…。
『veary clinic』院長、井上医師へインタビューを行いました。
日夜修練に励み、外科医として過ごす日々
井上医師は東京大学医学部を卒業後、外科医の道を志しました。
以降、外科専門医を最短で取得し、性器・生殖器官や大腸肛門を含む骨盤臓器、および下肢の疾患を中心に診ていきます。
「人のためになりたいですし、人が喜ぶ顔が見るのがすきなので、気付けば医者になるという選択肢が自然に出てきたんです。」
自分が患者さんの立場だったらどうしてもらいたいかを心がけ、常に患者さんのことを考えながら手技を磨いていく中、「骨盤内臓全摘手術」という骨盤の中のまで広がってしまったガンを切除する手術を執刀するようになります。
この手術は通常、15年ほど経験を積んでから執刀できるようになるところを、井上医師はたったの6年で可能にしました。
「ガンを自らの手で治すことが、医者の究極形であると思っていました。」と井上医師は語ります。
クリニックの開院や独立の意志はあまり持っておらず、優秀な外科医として活躍する日々を過ごしていた井上医師を動かしたきっかけを尋ねました。
価値観を揺さぶる出会い
「きっかけになるとすれば、ある40代の女性患者さんとの出会いだと思います。」
情熱と確かな技術をもって外科医として働く井上医師の運命を変えたのは、1人の患者さん。
内視鏡検査でガンが見つかったその女性患者さんは、井上医師が勤務する総合病院へやってきます。
見つかった場所は、直腸。
進行はしているものの、手術で切除ができれば完治を見込める状態だったので、「直腸ガンのステージが進んでいます。より詳しく検査し、手術でガンを切除することになるでしょう」と、いつものように説明します。
「説明をしましたが、手術を拒否されてしまったんです。手術をすれば、完治の見込みがある段階でした。手術を受けられないと命の危険がありますと伝えても、女性患者さんが頷かれることはありませんでした。」
十分な信頼関係を築き、検査はもちろん、外来でのすべてに携わっていた井上医師でしたが、ガンの摘出手術をなぜ拒否するのか分からずにいました。
命に関わる大病の治療を拒否する理由を女性患者さんへ尋ねると、思いつめた表情で語りだします。
「……女性器を見られたくないんです。手術を受けたら、コンプレックスをみんなに知られてしまうのが嫌なんです。」
当たり前のように、人は誰しも命をもっとも大切に考えているとしていた井上医師は、頭を殴られたような衝撃を感じたといいます。
「美にまつわる身体的コンプレックスや悩みは、放っておいたら亡くなってしまう重たい病気以上に、命と同じか下手したらそれより重いものとなることがある。と価値観が大きく変わった瞬間でした。」
井上医師の患者さんを動かす行動と熱意
何かできることはないだろうかと、井上医師は女性器形成に関する国内外様々な文献を調べていくうちに、韓国や欧米ではすでに美容皮膚科のように広く知られていることを知りました。
「女性器形成という医療分野があって、悩みを持った人が当たり前に治療を受けています。まずは、そこでコンプレックスを解消して、そこからガン治療に入りましょうと説得しました。ガン治療としてはなかなか無いと思いますが、女性器形成クリニックへ紹介状を作成し、そちらで先に女性器形成の手術を受けてもらいました。」と振り返る井上医師。
最初は女性器形成手術に否定的だった女性患者さんも価値観が変わっていき、井上医師の熱意に動かされて女性器形成手術へと踏み切ります。
女性器形成手術でコンプレックスを解消した女性患者さんは、手術を、自信を持って受けることができますと宣言。
今では、「ガンになったおかげで、コンプレックスも解消できてよかった」と笑顔で冗談をいえるようになるまで回復したのでした。
最善の治療のために決断
衝撃的なきっかけを経て、「同様に悩みを抱えている方は少なくはないと感じるようになりました。以前にも下半身にコンプレックスを持つ患者さんはいたはずですが、受け止めきれていなかったのかもしれない。」と井上医師は悔しさをにじませます。
悔しさをバネに、様々な患者さんとより向き合うようになった井上医師のもとには「ガンだけでなく、美的な部分も井上先生にお願いしたい」という声が日に日に増えていきました。
最善の治療を患者さんに提供したいと望んだ井上医師でしたが、今の日本では下半身を専門的に診療する美容医療機関が存在せず、健康的な治療と美容的な治療が個別になっています。
美容系クリニックで経験を重ねていくうちに、そんな現状を変えたいと井上医師はついに決断しました。
「ガンの治療をする医者は多くいるが、解剖的に複雑な下半身に対し、総合的に解決できるのは自分だけだ。そういう場所を自分がつくろう。」
技術の体得と更なる発展
レベルの高い医療を目指し、女性器形成の分野で日本より10年進んでいる韓国へ渡ります。
単身で渡韓した井上医師は、女性器形成分野の第一人者Dr.シムに師事すると、女性器の外見や膣内の形状も自由自在に変化させるという驚きの治療方法を学びました。
女性器の外見のコンプレックスも中のコンプレックスも解消する卓越した技術と知識を得た井上医師でしたが、帰国後にとある引っかかりを感じます。
「男性をもっと気持ちよくさせたいです。魅力的に思ってもらいたいんですけど、どうしたらいいですか?という女性が多く、自分の体のことなのに目的は常に男性、他人主体になってしまっていました。美容医療で先進的な韓国でも実は、施術について、患者さんも医師も男性中心となることが多かったんです。」
そこで井上医師は、「女性や男性のどちらか一方のみに偏った治療にせず、男女ともに幸せになるための治療」がしたいと思うようになり、これまで得た技術をより一層発展させるべく、行動を起こします。
研究と熟考の末の独自技術「プレミアムショット」
「プレミアムショット」はヒアルロン酸の注入量を、位置や深度に応じて調整することにより、プロテーゼなどの人工器官を利用するのに近い形状を作り出します。
人工器官では再現の難しい繊細な形を作りやすく、また、人工器官の挿入時に起こりやすい乾燥がヒアルロン酸では起こりにくいどころか潤いやすくなるというメリットの多い施術を井上医師は完成させました。
完成した新たな女性器形成のカタチ
この施術を生み出すにあたって、様々な工夫と壁があったと井上医師は苦笑交じりに話します。
「プロテーゼを使えば簡単に形を作ることはできますし、男性側の感度が高まるのでいいことだらけのように聞こえますが、これは女性側への負担が大きいんです。なので、ヒアルロン酸だけを利用したかった。でも、やはりというべきかプロテーゼの方が形状をうまく作り、キープするという点において軍配があがるんです。」
作り出すのに苦労をしたけれど、最善の治療を提供したいので、「研究を重ねて納得のいくカタチを追求した」といいます。
「問題を乗り越えるため、複数の硬さを持つヒアルロン酸を組み合わせて利用する技術を編み出しました。治療の質を上げるためにも、ヒアルロン酸の質にもこだわっています。」
また、女性の感度をより高めるための「Gショット-プレミアムショット-」という技術は、Gスポットの高さを出すために研究された手法で、個人の膣内に合わせ、様々なヒアルロン酸を粘膜へ注入します。
井上医師曰く、Gスポットが凹んでいる女性も中にはいるそうで、そういった女性はもちろん、主体的に感度を高めたい女性にもオススメできるそうです。
こうして、男性にとっても、女性にとっても理想的な「新たな女性器形成のカタチ」がここに完成しました。
次の進化と挑戦をやめない
これまでにあるようでなかった、下半身専門の美容クリニック。
重ねられた努力と確かな技術をもって開院したクリニックの裏には、いつも患者さんに寄り添って治療を続ける井上医師の姿がありました。
新たな場所でこれからも井上医師は患者さんを救い続けるでしょう…。
最後に、井上医師に次の展望をお聞きしました。
「私の挑戦はまだ始まったばかりです。医学はこれからも進歩し、それに伴い技術もより一層の向上を目指さねばなりません。加えて日本での女性器形成に関する認知が低い状況を変えていきたいです。そのためは、多くの医師に技術や知識を伝え広めていくことも必要です。こうしている今も人には言いにくい悩みを1人で抱えて、苦しんでいる方がいます。そうした方々へ最善の治療を提供するためにも、乗り越えなければならない課題や問題を1つ1つ解決していきたいと思っています。」
今回インタビューで出てきた施術について詳しく知りたい方は以下をご一読ください。
■Gショット
https://vearyclinic.life/menu/femalegenitals/118/
■名器形成
https://vearyclinic.life/menu/femalegenitals/171/
(参考:PR TIMES STORY)
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