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道の駅が”大進化” 世界的ホテルチェーンも注目
北海道内の「道の駅」が現在大幅に見直しがなされ、大きく進化しようとしています。その現状をお伝えします。
経由地ではなく”目的地”に…生まれ変わる「道の駅」
美幌町 町長:
「地元、近隣の人も来て楽しめるものを配置 して「通過型」から「宿泊型」に方向変換したプロジェクトも進んでいるところです」
道の駅プロジェクト 責任者:
「経由地ではなく目的地に 道の駅の進化を探ると、さまざまな背景が見えてきました」
日本最大のカルデラ湖=屈斜路湖を一望できる美幌峠の道の駅は、国立公園の中に位置する「ぐるっとパノラマ美幌峠」が20年ぶりにリニューアルして、オープンしました。
ぐるっとパノラマ美幌峠 代表:
「この辺では手に入らないものをセレクトし、週末には地元の人が訪れるような観光客と地元の人、どちらも楽しめる道の駅を目指しています 」
「ぐるっとパノラマ美幌峠」は今までは観光客のみをターゲットにしてきましたが、今回のリニューアルで地元の人にも来てもらおうと方向転換したのです。
新戦略は”イートイン” アイヌ伝統料理で独自色
ディレクター:
「リニューアルされた道の駅では、このようにアイヌの伝統料理も提供され独自色を出しています」
揚げイモやソフトクリームなど、これまではテイクアウトのメニューしかなかった道の駅にレストランを新設しました。 サケや山菜が入ったアイヌの伝統料理「オハウ」やエゾシカ肉のロースト丼など、独自のメニューにこだわった物も用意しています。
試食した人:
「シカの肉は食べる機会がなかったし、アイヌの伝統料理を初めていただきました。美味しかったです」
「黙っていても来てくれる」からの方向転換…”稼ぐ観光”に
道の駅のあり方を方向転換した背景には、大きな反省点がありました。
美幌商工会議所 会頭:
「(北海道内の)道の駅ランキングで6年連続で「景色部門」の1位をいただきました。黙っていても人は来てくれるものという甘えがあったという反省から、この景色プラス”稼ぐ観光”という、道の駅の新しいスタートにしたい と考えています」
かつては年間約120万人が訪れていた人気のスポットでしたが、現在 来場者は60万人ほどに半減しているのが実情です。
新しい道の駅は「アフターコロナ」も見据え、地元の人も集まりたくなる場所を目指しています。 「通過型」ではなく「宿泊型」への方向変換もあります。
恵庭市の道の駅「花ロードえにわ」の隣には、ホテルが建設中です。 2022年6月から開催されるイベント「ガーデンフェスタ」も、道の駅を拠点に楽しんでもらおうと計画されたものです。
恵庭市 花と緑観光課 課長:
「ガーデンフェスタは、恵庭を知ることにつながるのでアピールしたいと願っています」
地元の自治体と住宅メーカー、そして世界中でホテルを展開する「マリオット・インターナショナル」が共同でこのプロジェクトを進めています。
道の駅プロジェクト 責任者:
「道の駅周辺は魅力的なところが多いので、”経由地”ではなく”目的地”にするためにこのプロジェクトを開始しました」
長沼町の道の駅「マオイの丘公園」でも、このプロジェクトが同時進行しています。 ホテルの営業開始は、長沼町も恵庭市も5月26日。道の駅の新たなスタイルが始まています。
(参考:北海道文化放送)
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