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なまらあちこち北海道|おといねっぷ高クロカン部、最後の部員

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音威子府高校と言えば、かつては駅伝とクロスカントリーで名を轟かせたことのある高校です。中でもクロスカントリー部は、全国高等学校スキー大会で2連覇するとともに、美術部、工芸部も高文連、全国大会、道展などに入選しています。

3月休部のおといねっぷ高クロカン部 最後の部員は双子の小林さん姉妹 「応援に恩返ししたい」

おといねっぷ美術工芸高クロスカントリースキー部の(右から)棚橋栄治さん、小林花音選手、花凛選手、担当教諭の佐野秀斗さん
おといねっぷ美術工芸高クロスカントリースキー部
中の二人が小林花音選手、花凛選手
音威子府村
 高校スキーの強豪おといねっぷ美術工芸高クロスカントリースキー部が3月末で休部する。最後の部員となったのは、小林花凛さん、花音さん=ともに3年=の双子の2人。高校最後のシーズンは部に後輩がいない中、2人で切磋琢磨(せっさたくま)してきた。全国高校大会(2月、富山)の予選を兼ねた北北海道選手権(今月16日開幕、名寄)に向けて、「今まで応援してくれた人たちに恩返しがしたい」と練習に励んでいる。
 後志管内赤井川村出身で4歳で競技を始めた。小学5年の頃、赤井川での練習会で出会ったのが当時同部の顧問で、現在は部活動指導員を務める棚橋栄治さん(66)だった。全国高校男女で5回の総合優勝を誇る同部で全国を目指したいと、同校へ進学した。
 休部の方針が決まったのは1年の冬だった。棚橋さんから「後輩が入らなくても、2人で続けられるか」と尋ねられ、「頑張ります」と声をそろえた。花音さんは「休部はさみしかったが、応援してくれる村民に感謝の思いが強くなった」と気持ちを切り替えた。
 2人は互いの気持ちを分かり合える双子であると同時にライバルだ。花凛さんは「花音の方がタイムが上。持久力があり、練習でも花音を追いかけて抜かそうと頑張っている」、花音さんも「花凛は本番に強く、いつも意識している」。棚橋さんは「練習でも花凛は『花音に勝ちたい』、花音は『絶対に負けたくない』とバチバチ」と明かす。
 今季、花凛さんは持久力の強化、花音さんは無駄のないフォームへの矯正と筋力強化に取り組んできた。棚橋さんは「この1年、2人に(教えを)注ぎ込んだ。選手たちは手応えを感じていると思う」と話す。
 北北海道選手権は参加選手が少なく、全国出場の可能性は高いこともあり、今冬の最大目標を全国高校大会での上位進出に定めている。花音さんは昨年リレーで6位入賞に貢献したものの、個人ではフリー、クラシカルともに40位にとどまった。「今年は2種目で入賞したい」。クラシカル34位、フリー53位だった花凛さんも「全力を尽くして頑張りたい」と目標を定める。
 卒業後はともに東海大札幌に進学し、競技を続けることが決まっている。部活動指導員を3月で退任する棚橋さんは「小林姉妹が最後に送り出す選手になるが、さみしさはない。誘いがあればいつでも教えに行く」と2人の活躍を期待している。
(参考:北海道新聞ニュースエディター)
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