大みそかのこの日の観客数は4077人。10月に開幕した今季のホーム14試合の平均観客動員数は4543人となった。10月25日の千葉J戦でクラブ史上最多6646人を記録するなど、Bプレミア参入条件の平均4000人を上回る。売上高12億円の条件もクリアの見込みだ。「平均4000人の条件を知って、心配で会場に来てくださっている方もいると思いますが、本当にありがたい。この声援は間違いなくプレーの力にもなる」と目尻を下げた。

第4Qで3点シュートを決めるレバンガ北海道の寺園(中央)(撮影・中島洋尚)
第4Qで3点シュートを決めるレバンガ北海道の寺園(中央)

折茂社長にとって何より心強いのは、札幌市が札幌ドームの敷地内に新体育館建設を検討していること。実現すればリーグ参入条件でもっともハードルの高い「収容人数5000人以上でラウンジ席などを備えたアリーナ」をクリアできる。「市とも協力しながら、バスケットに限らず、コンサートや他競技でも使える、市民から必要とされる施設ができれば」と言う。

12月30日の試合ではユース育成特別枠で出場した2人の高校生がコートで躍動するなど、クラブの明るい話題は多い。「(高校生の活躍は)素晴らしい光景だった」と折茂社長。新年も全力で、レバンガの明るい未来を切り開く。

 

○…主将の寺園脩斗(29)が勝利を呼び込んだ。66-69で迎えた第4クオーター残り3分45秒から、3点シュート2本を含む14点を荒稼ぎ。1試合27点はこの日のチーム最多で、これまでの23点を上回る自身最多得点。「チームとして大きい3連勝で締めくくれた。来週の(アウェー)SR渋谷戦も取りたい」と、年始最初の6、7日の勝利を誓っていた。