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なまらあちこち北海道| 松前の桜はなぜ切られたか・松前

北海道

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日本を代表する花木

あまり庭木には無い桜

春の花と言えば、日本人の多くが「桜」と答えると思われます。そして、毎年桜の便りにワクワクして、本当に春が来たことを実感するのではないでしょうか。

それならば、自宅の庭に桜を植えれば、毎年どこかに出かけなくても自宅でお花見ができるはずです。

ところが、実際に庭に桜を植えている家は実はほとんどありません。それは一体、なぜなのでしょうか?
実は昔から、家の庭に桜を植えてはいけないと言われています。
その理由として次の4つがあるのです。
(1)根が伸びるので家の基礎を壊す
(2)害虫(毛虫・ムカデなど)が侵入する
(3)枝葉が生い茂ると家に光が差し込まない
(4)落ち葉や折れ枝の掃除が面倒、近所迷惑
(ウエザーニュースより)

 実は私も失敗しました

その内容

(1)の根が伸びて、基礎を壊す

確かに根が自宅の基礎の方に伸びました。これは桜は花壇を造って、その中に植えたのです。花壇以外はアスファルトにして車庫と、あと1台、車が置けるようにとしました。

そのアスファルトがいつしか盛り上がって割れていることに気が付きました。それが桜の根っこだったのです。

でもそれほど気にしてはいませんでした。

(3)の枝葉が生い茂ると家に光が差し込まないこれは我が家ではなく、隣家の家からの苦情でした。気が付くと、さすがに大きくなり過ぎた観がありました。我が家の西の窓の外、隣家の北にあ
り、視界を遮っているのは確かでした。

家人に言われて伐採を決意しました。

珍しい品種

実はこの桜は、道南の松前町から苗で購入して来たものです。

「ウコン」という種で花は最初花びらが緑の線が入っていて、緑色の桜かなと思わせるのですが、後になるとうっすらと紅を指したようになります。面白い品種なのです。

しかし、家人は「あまりきれいじゃない」とさえ言うようになりました。

このウコンという種は、以前は「御衣黄(ぎょいこう)」と間違えられていた品種です。「御衣黄」とは間違いなく緑色の桜なのです。

極めて珍しい種なのですが、葉っぱとあまり変わらないので、あまり喜んで植える人はいません。

緑の桜・御衣黄

正直に告白しますと、この苗木は実は御衣黄と言われて購入したものなのです。

  (出雲大社にある御衣黄)

当時、松前町でもウコンと御衣黄は、はっきりと区別されておらず、後年しっかりと違う種であることを公表されました。

それでも、そのことを知らない人たちはウコンを未だに御衣黄と言っています。

これは北海道を代表する新聞にも「札幌市内の家庭に植えられた桜・御衣黄が満開になりました」という記事に加えて、このウコンの写真を載せていたことでもわかります。

ともかく、我が家の桜・ウコンはそのような事情で約8年で姿を消してしまいました。

桜の愛で方

家の基礎を壊されたり、ご近所トラブルを招くこともあると言われれば、桜は自宅に植えるより、どこかに見に行ったり、花見の名所を訪ねた方が良いかもしれません。

しかし、桜の品種は大変多く(松前町の公園には250種1万~1万2千本のさくらがあります)
近年は鉢植えにして桜を愛でる愛好家も多いと聞きます。
その中で私が好きな種類は、タイトルに付けている「糸括り(いとくくり)」という品種です。文字時どおり、糸を括ったようにまん丸に咲くものです。
もう一つは「雨宿り」という品種。これはまるで雨に打たれているように、花びらを下に向けて咲く、ひっそりとした花です。奥ゆかしさを感じさせてくれます。
最近は鉢植えの楽しみ方もあるなと、最近消えたウコンと共にしみじみと考える自分がいることに気が付きました。
写真は鉢植えの桜です。なかなかオシャレな感じですね。
(参考:ウエザーニュース)

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