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なまらあちこち美情報|会話無しの美容院

この記事を読むのに必要な時間は約 4 分53 秒です。

「20年待ってました!」

「克服」した苦手意識

メニューに「会話なし」を入れてもいいのか

まず、ツイッターで検索しました。

『美容室 会話 嫌い』

……けっこういる。

「なんだ。すげえ頑張ってしゃべってたんだけどな」

ツイッターでは「コミュ障だから美容室行けない」という人も見かけて、「ぜひ来て欲しい」とメニューに入れることを決意。

体得した「美容師のアイデンティティ」が削られるような気持ちにもなりましたが、「それは、この人たちは求めていないんだからな」と笑います。

「カット+会話なし」のメニューを選ぶ客は全体の2~3割にもなりました。

それまで来ていた客が「会話なし」を選ぶときも。

「何か嫌なこと言っちゃたのかなって気になりますけど……。でも、カットを気に入ってくれたなら、まあいいかって(笑)」

おなじみの「アレ」も聞かない
ちなみに、「会話なし」だとこんな接客になるようです。

~~~~

《来店時のあいさつ》「こんにちは」

《席に誘導》

※ネット予約の備考欄に、すでにカットの要望を細かく書き込んでいるお客様もいる。その通りでカットできそうな場合。

《カウンセリング》「備考欄の通りでいいですか」「はい」

《シャンプー》無言

~~~~

「え、『湯加減は熱くないですか?』とか『かゆいところないですか?』も聞かないんですか?」と驚いた筆者。野口さんは笑います。

「聞かないですね。だってアレ聞かれて、どうですか?」

「あ、大丈夫です、以外ないですね」

「ですよね」

ちなみにメニューには「会話少なめ」というのもあります。この場合だと、お客様の反応を見つつ、対応するそう。

「会話あり」が良い場合は、メニュー欄の普通の「カット」で予約します。

「会話なし」「会話少なめ」を選んだお客様には、野口さんから必要以上に話しかけることはありませんが、最後まで本当に「会話しない」というお客様は、ほとんどいないそう。

客がふと話したくなってしまう。これも野口さんの人柄かもしれません。

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