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なまらあちこち北海道|正捕手激化、新藤、田宮が強肩アピール・Fキャンプ

スポーツ

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ファイターズの今年の見どころの一つは、正捕手の座を誰がつかむかです。昨季は伏見が出場回数はトップでしたが、他に郡司、古川、清水、マルティネスと、アピール合戦が続いています。
そこに今年は進藤・田宮が強肩ぶりをアピールしています。いよいよ面白くなってきました。

正捕手争い激化 進藤、田宮が強肩アピール 伏見らを追う

 10日の紅白戦。まず光ったのが進藤だった。紅組で先発マスクをかぶり、三回無死一塁の場面。一塁走者の俊足五十幡が、今川への2球目に盗塁を仕掛けた。投球は右打者の内角側へ少しそれて、難しい球だったが、素早く送球し、二盗を阻止。進藤は「足の速い選手には走ってほしい気持ちがある。一つの見せ場になるから。僕も楽しみながらやっています」と肩に自信があることを強調した。
10日の紅白戦で存在感を放った進藤(松本奈央撮影)

10日の紅白戦で存在感を放った進藤

 次に見せたのが田宮だ。五回に江越、六回に宮崎のそれぞれ二盗を防いだ。
 田宮は昨季、終盤の9月に1軍に昇格し、10試合で2本塁打9打点と大暴れした。9月24日の楽天戦では1試合で3度の二盗を刺すなど、強肩を印象付け、今季の飛躍の足がかりとした。この日の紅白戦でも自慢の肩を披露し、「まずは二つ刺せて良かった」と胸を張った。
10日の紅白戦で二つの盗塁を刺してアピールした田宮(松本奈央撮影)

10日の紅白戦で二つの盗塁を刺してアピールした田宮

 捕手陣は多彩な顔ぶれをそろえる。昨季捕手としてチーム最多の88試合に出場した伏見を筆頭に、強打の清水優心(27)、進藤の大学の先輩で、2021年ドラフト3位入団の古川裕大(25)に加え、打力がある郡司裕也(26)とマルティネス(27)も捕手登録となっている。
 激しいポジション争いを首脳陣はどうみているのか。山田勝彦バッテリーコーチは「良い競争が良い刺激になっている。これからさらに高いレベルでの争いをしてほしい」と話す。注目される開幕マスクについても「(紅白戦の田宮と進藤の活躍で)伏見もかなり刺激になっていると思う。選手たちは開幕1軍なんてそこを目指していたらダメ。レギュラーを目指してどんどんアピールしてほしい」と奮起を促す。
春季キャンプで送球練習に取り組む田宮(右)と清水(半藤倫明撮影)=2月11日
春季キャンプで送球練習に取り組む田宮(右)と清水
一緒にノックを受ける(左から)清水、田宮、伏見(半藤倫明撮影)=2月11日

一緒にノックを受ける(左から)清水、田宮、伏見

 田宮と進藤は強肩が強みで、昨季、12球団ワーストの1割8分3厘だった日本ハムの捕手の盗塁阻止率の改善が期待される。山田コーチも「どこで勝負するか、どこでアピールするか。みんなそれが理解した上で、やってくれている」と特長を理解する。
 若手の田宮や進藤にとっては、投手陣の信頼を勝ち取ることも重要だと山田コーチは強調する。「やっぱりピッチャーは0(点)で抑えたら、『あ、このキャッチャーが良かったな』となる。田宮は去年最後出ただけでまだまだ信用はなかったけれど少しずつ結果が出て『田宮、いいな』という信頼をつくっているところ。
  まして進藤なんて新人で、やっぱりこれから捕っていって、ゲームに出て、『進藤、良かったよ』と思ってもらうことが大事。そういう部分では、若い投手陣は自身も結果を出さないといけない立場だから、経験のある伏見に(捕ってもらいたい)と、なってしまうかもしれないけど、それは仕方のないこと。それはベテランキャッチャーの特権。それでも日々の試合に出て、『今年、田宮いいな、進藤いいな。遜色ないな』とピッチャーの信頼を得ることによって、チャンスをつかめる。キャンプの日々のアピールが大事になってくる」という。
 進藤も投手の特長をつかむのに必死だ。「まずは各投手の特長やストロングポイントを把握しないといけないと思っている。ブルペンのときから投手とはどういったボールを軸にしてやっていきたいのかというコミュニケーションは普段から取るように意識している」。10日の紅白戦の前には、開幕投手に決まっている伊藤とブルペンで初めて組み、投球後には話し込む場面もみられた。
ブルペンで伊藤の球を受ける進藤(手前)。奥は清水(半藤倫明撮影)=2月10日

ブルペンで伊藤の球を受ける進藤(手前)。奥は清水

ブルペンでの投球練習後に伊藤(右)と話し込む進藤(松本奈央撮影)=2月10日

ブルペンでの投球練習後に伊藤(右)と話し込む進藤

 開幕マスクについて、進藤は「狙っている」、田宮も「開幕から出たい。それが目標」と意欲を隠さない。春季ャンプも中盤に差し掛かり、これから対外試合が増えていく。3月29日の開幕戦で誰が先発するのか。熾烈(しれつ)な競争が続いていく。
(参考:北海道新聞ニュースレター)

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