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ファイターズの今年の見どころの一つは、正捕手の座を誰がつかむかです。昨季は伏見が出場回数はトップでしたが、他に郡司、古川、清水、マルティネスと、アピール合戦が続いています。
そこに今年は進藤・田宮が強肩ぶりをアピールしています。いよいよ面白くなってきました。
正捕手争い激化 進藤、田宮が強肩アピール 伏見らを追う
日本ハムの春季キャンプで正捕手争いが熱を帯びている。大学日本代表にも選ばれ、世代ナンバーワン捕手として、鳴り物入りで入団したドラフト2位新人の進藤勇也(21)=上武大=が紅白戦で存在感を放ち、昨季終盤に活躍した高卒6年目の田宮裕涼(23)も持ち前の強肩で強烈にアピールする。若手の活躍により、リードに定評のある伏見寅威(33)らとのポジション争いは激しくなっている。
10日の紅白戦。まず光ったのが進藤だった。紅組で先発マスクをかぶり、三回無死一塁の場面。一塁走者の俊足五十幡が、今川への2球目に盗塁を仕掛けた。投球は右打者の内角側へ少しそれて、難しい球だったが、素早く送球し、二盗を阻止。進藤は「足の速い選手には走ってほしい気持ちがある。一つの見せ場になるから。僕も楽しみながらやっています」と肩に自信があることを強調した。
激しいポジション争いを首脳陣はどうみているのか。山田勝彦バッテリーコーチは「良い競争が良い刺激になっている。これからさらに高いレベルでの争いをしてほしい」と話す。注目される開幕マスクについても「(紅白戦の田宮と進藤の活躍で)伏見もかなり刺激になっていると思う。選手たちは開幕1軍なんてそこを目指していたらダメ。レギュラーを目指してどんどんアピールしてほしい」と奮起を促す。
若手の田宮や進藤にとっては、投手陣の信頼を勝ち取ることも重要だと山田コーチは強調する。「やっぱりピッチャーは0(点)で抑えたら、『あ、このキャッチャーが良かったな』となる。田宮は去年最後出ただけでまだまだ信用はなかったけれど少しずつ結果が出て『田宮、いいな』という信頼をつくっているところ。
まして進藤なんて新人で、やっぱりこれから捕っていって、ゲームに出て、『進藤、良かったよ』と思ってもらうことが大事。そういう部分では、若い投手陣は自身も結果を出さないといけない立場だから、経験のある伏見に(捕ってもらいたい)と、なってしまうかもしれないけど、それは仕方のないこと。それはベテランキャッチャーの特権。それでも日々の試合に出て、『今年、田宮いいな、進藤いいな。遜色ないな』とピッチャーの信頼を得ることによって、チャンスをつかめる。キャンプの日々のアピールが大事になってくる」という。
進藤も投手の特長をつかむのに必死だ。「まずは各投手の特長やストロングポイントを把握しないといけないと思っている。ブルペンのときから投手とはどういったボールを軸にしてやっていきたいのかというコミュニケーションは普段から取るように意識している」。10日の紅白戦の前には、開幕投手に決まっている伊藤とブルペンで初めて組み、投球後には話し込む場面もみられた。
(参考:北海道新聞ニュースレター)
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