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なぜ?ジンギスカンが道産子名物になったの?
ジンギスカンは何故北海道の名物になったのか、ご存知でしたか?
これは北海道料理の歴史を紐解くと見えてくるのですが、あまり北海道民にも知られていない話です。
先日放送された『チコちゃんに叱られる』(NHK)で、このことが扱われました。
「なんでジンギスカンは北海道名物なの?」
の調査結果が、ネット上で話題となっているのです。
北海道の名物といえばジンギスカンを上げる人も多いのですが、
有名になったのは、意外な理由があったのです!?
おまけに○○をつけたからー!!
いつもチコちゃんは回答者を沈黙させる問いかけをしますが、これも同じでした。
大正時代に羊毛のため、国策によって増やした羊でしたが、安い輸入品や化学繊維によって羊が余ってしまいました。
その余った羊を有効利用しようということで、食べ始めたのが北海道羊肉のはじまりなのです。しかし、羊肉はクセや臭いの影響でなかなか食べてはもらえませんでした。
そんな羊肉を救ったのがジンギスカンのタレだったのです。
当時食用として羊肉は安く売られるたものの、しょうがやにんにくを使って無理やり臭い消して食べていたというのが実情でした。
?タレのおまけに○○を!?そっちが高くない??
羊肉を美味しく食べるために、羊肉の臭いを消すことのできるジンギスカンのタレを開発しました。
しかし羊肉のイメージが悪かったせいかタレは全く売れなかったのです。
そこで、タレの開発会社が、羊肉を美味しく焼くための鍋は普及させることを狙って、ジンギスカンのタレのおまけにジンギスカン鍋!?を付ける事で、売ることに成功したというのです。
さらに、同じタイミングで北海道の滝川市では、花見客にジンギスカン鍋を貸し出すサービスをはじめていました。
鍋とタレを抱き合わせにすることにより、売れ行きは爆発的に増加し始めました。滝川市での鍋貸し出しと合わさったことで、北海道中にジンギスカンが広まったのです。
一つ付け加えますと、滝川のジンギスカンは予めタレに漬けた物を焼いて食べるもので、札幌で流行った「焼いてからタレにつける」ものとは違い、ジンギスカンの人気を二分しています
どの年代でも男性のほうが高くなっており、男性は約3割が好きと回答しています。
意外な理由から名物として有名になったジンギスカンですが、世の中にある名物や名所には思ってもいないような理由で知名度が上がったものもあるのかもしれませんね。
因みに、「チコちゃんに叱られる」のナレーターを務めている森田美由紀アナウンサーは生粋の道産子なので、ジンギスカンには造詣が深く、解説をいっぱいしてくれたそうですが、番組が長くなるので、その多くがカットされたそうです。悪しからず。
(参考:NHKチコちゃんに叱られる、ニュースサイトしらべえ、@niftyニュース)
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