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なまらあちこち北海道|ラッコの生態2つ・根室、釧路

北海道

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暑い時期には海の話題が良いかなということで、本日はラッコの話題2つです。
ラッコも暑さのせいか、普段見せない姿を見せたようです。

ラッコがコンブ漁船に よじ登り乗船、走り回り、海面でウニ食べる

船に乗り込み、驚いたような表情を見せたラッコ=15日、根塚さん撮影

船に乗り込み、驚いたような表情を見せたラッコ=15日、根塚さん撮影

 【根室】根室市のコンブ漁師根塚一明さん(66)が、同市の花咲港沖3・2キロの太平洋側海上で、ラッコ1頭が操業中のコンブ漁船に乗り込んで遊ぶ姿を撮影しました。
撮影したのは14、15の両日。ラッコが漁の最中に乗船するのは珍しく、いずれも船内を走り回るなどした後、海に飛び込んだということでした。
防舷材を使って船内によじ登るラッコ=15日、根塚さん撮影

防舷材を使って船内によじ登るラッコ=15日、根塚さん撮影

 ラッコが乗船したのは根塚さん所有の第28洋栄丸(2・5トン)。根塚さんがナガコンブを採取中、ラッコは、船が接岸する際に防護材として使う「防舷材」をよじ登って乗船しました。両日とも数分後、海に戻って周りを泳ぎ、もぐったり、ウニを割って食べたりしていたということです。
海に戻り、ウニを食べるラッコ=15日、根塚さん撮影 

海に戻り、ウニを食べるラッコ=15日、根塚さん撮影

 ラッコが船に乗り込んだのは初めてといい、根塚さんは「目が合うと驚いたような表情を見せた。ラッコも驚いたようだが、私もびっくりした」と話しています。水産総合研究センター北海道区水産研究所(釧路市)の服部薫研究員は「海外でラッコが船に乗り込む例は聞いたことがあるが、頻繁にあるわけではない」と語っていました。

ラッコの親子、顔寄せ合いぷかぷか 釧路町の尻羽岬沖で繁殖

顔を寄せ合うように海に浮かぶラッコの親子
釧路町
 釧路管内釧路町の尻羽(しれぱ)岬沖で、絶滅危惧種のラッコの子どもが、母親のおなかに乗って波に揺られる愛らしい姿を見せています。ラッコの繁殖が継続して確認されている根室市沖や同管内浜中町の霧多布岬(湯沸(とうふつ)岬)に続き、道東で生息域が広がっているものとみられます。
 尻羽岬周辺では数年前からラッコの姿が見られていました。釧路町に移住し、ラッコの観察を続けているしながわ水族館(東京)の元館長冨山昌弘さん(55)は、岬の沖で昨春と昨秋にもラッコの子どもを確認したといい、「今回の出産は4月18日ごろ。岬周辺では親子を含む10頭を確認している」と話しています。

 根室沖でラッコの生態を調べた京都大学野生動物研究センターの三谷曜子教授によると、調査した海域でウニなどの漁業被害につながる捕食行動は、ほとんど確認されなかったとのこと。三谷教授は「今後個体数が増えれば、漁業との共存方法を探る必要が出てくるかもしれない」と話しています。

かわいい様子を見せるラッコですが、漁業被害が出始めると放ってはおけない問題になる可能性はあります。
(参考:道新デジタル)

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