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なまらあちこち北海道|最北のマチにガンダムファンは何故集まるのか

北海道

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北海道の最北のマチにガンダムファンが集まっているという情報をえました。その理由は何? そして何が?

北海道最北のマチにガンダムファン なぜ? 稚内、豊富、天塩

 北海道でも最北に位置する稚内市、宗谷管内豊富町、留萌管内天塩町。冬場は厳しい風雪にさらされる3市町に、人気ロボットアニメ「機動戦士ガンダム」ファンが訪れています。なぜでしょう。(天塩支局 田中雅章)
稚内市と豊富、天塩両町が無料で配布しているマンホールカード

稚内市と豊富、天塩両町が無料で配布しているマンホールカード

 「ガンダム世代といわれる50代を中心に、遠くは沖縄など道外からも訪れたり、問い合わせが寄せられたりする」。豊富町職員の山形雅弘さん(30)はそう言います。
 稚内、豊富、天塩の3市町では2022年春から「ガンダムマンホールプロジェクト」に取り組んでいます。
 マンホール? どんなプロジェクトでしょう。
 このプロジェクトは「機動戦士ガンダム」シリーズに登場するキャラクターやモビルスーツ(人型機動兵器)などがデザインされたマンホール「ガンダムマンホール」を全国に設置するものです。バンダイナムコグループ(東京)が地域活性化を目的に行っています。
 3市町は、山形さんが「道北(北海道北部)3市町を広く知ってもらいたい」と稚内、天塩両市町を誘ったのをきっかけに、合同でプロジェクトに応募しました。応募の際には、この3市町の地元にある広大な牧草地がガンダムの舞台となった宇宙空間のイメージにつながるとアピールしました。
稚内市と豊富、天塩両町が寄贈されたマンホールのふた

稚内市と豊富、天塩両町が寄贈されたマンホールのふた

 熱意が実り、3市町には、ガンダムやドムがあしらわれたマンホールが2種類ずつ寄贈されました。寄贈を受けたのは北海道で初めて。デザインはそれぞれ異なり、いずれも地元の観光地が描かれています。各市町が観光施設などに設置しています。
天塩川河川公園の夕日。夕日の背景に利尻富士が見える

天塩川河川公園の夕日。夕日の背景に利尻富士が見える

 各自治体のマンホールのデザインと設置されている場所を紹介しましょう。
 稚内市のマンホールは、ガンダムと宗谷岬の観光スポット「白い道」(稚内副港市場に設置)、ドムと稚内港北防波堤ドーム(稚内フェリーターミナルに設置)。

 豊富町のマンホールはガンダムと豊富温泉(豊富町観光情報センターに設置)、ドムとサロベツ湿原(湯の杜ぽっけに設置)。

 天塩町のマンホールはガンダムと天塩川歴史資料館(てしお温泉夕映に設置)、ドムと天塩川河川公園(道の駅てしおに設置)。

 プロジェクトの公式サイトでは、3市町を含む全国7市町のマンホールが紹介されています。

 3市町は、各自治体のガンダムがデザインされたマンホールをPRする「マンホールカード」を昨年8月から、観光施設などでそれぞれ無料で配っています。カードは紙製で縦8・8センチ、横6・3センチ。表面でそれぞれのマンホールを紹介。裏面には各市町や観光名所の情報などを記載しています。
3市町が配布しているマンホールカード。左から稚内市、豊富町、天塩町のカード

3市町が配布しているマンホールカード。左から稚内市、豊富町、天塩町のカード

 カードの配布開始日の昨年8月6日、3市町には大勢のガンダムファンが訪れました。JR稚内駅前ビル「キタカラ」にある稚内観光案内所では、配布が始まった午前10時には20メートルにわたり約80人が長い列をつくっていました。
 一番乗りは午前8時半にやって来た東京都の男性(63)。「カードをもらうために旅行で稚内に来た。ガンダムのカードは320枚目」と笑顔を見せました。天塩町では午前10時の配布開始時に町役場に約50人、豊富町ではJR豊富駅横の町観光情報センターに約30人の列ができました。
 その後も、ガンダムファンの来訪は続いています。「ガンダムのマンホールカードはどこでもらえますか」-。3市町の観光施設などにはこうした問い合わせが多くあります。これまでに3市町で計2万枚以上のカードが配られました。

 人気を受け3市町は、今年4月からさらに、ドムをあしらった各市町のマンホールをデザインした紙製コースターの無料配布を始めました。コースターの大きさは直径9センチ。9月まで毎月、稚内市が千枚、豊富、天塩両町が各800枚用意し、各市町で買い物などの際に発行された500円以上のレシートを提示すれば、1人1枚に限りもらうことができます。

ドムがあしらわれたマンホールのコースターなど関連グッズとPRチラシ

ドムがあしらわれたマンホールのコースターなど関連グッズとPRチラシ

 これまでにキーホールダーやステッカー、ピンバッジなど、関連グッズも20種以上発売されています。売れ行きも好調です。天塩町によると、「缶バッジは昨年4月の発売から2カ月で予想の2倍の350個以上売れた」といいます。
ガンダムやドムをあしらったマンホールふたの関連グッズが並ぶ豊富町観光情報センター

ガンダムやドムをあしらったマンホールふたの関連グッズが並ぶ豊富町観光情報センター

 プロジェクトを呼びかけた山形雅弘さんは名寄市生まれの豊富町育ち。幼少の頃からアニメ好きで「今後、ガンダムのマンホールカードを配っている北海道外の自治体と関連グッズを共同で製作したり、独自の新商品を開発したりして、もっと道北3市町をPRしたい」と意気込んでいます。若手町職員が始めたマチを盛り上げる取り組みが、さらに大きく広がっていくといいですね。
 ※マンホールカードの配布場所などの詳細は各市町のホームページをご覧ください。
(参考:北海道新聞ニュースレター)

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