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なまらあちこち北海道|宇宙にシリコンバレーを・大樹町

北海道

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 宇宙に広がる夢

空を見上げる余裕

大樹町(広尾郡)

北海道経済連合会(道経連)は19日に、宇宙ビジネスを北海道に集積する構想を発表しました。

その名称は「宇宙産業ビジョン『宇宙で変わる北海道の未来、日本の未来』」となっています。十勝管内大樹町が実際に動き始めていますロケット発射場の整備を中心に、

  • ロケットや衛星の開発製造、
  • 宇宙からのデータの利用

を統合した体制で推進しようというものです。

また、関連事業がお互いに連携して高め合う「宇宙産業の6次産業化」を実現して、北海道内に
「宇宙版シリコンバレー」を形成しようというのが狙いです。

シリコンバレー構想

予測した構想では、2030年までに大樹町に整備された発射場から、

  • 民間による衛星打ち上げが日常的に行われるようになる
  • 関連産業が同町周辺に集積する
  • 衛星データを利用したトラクターの自動運転や漁業、医療での活用が進む

とした内容です。

そのために、道内の企業6社と共同で、ロケットなどの発射場や滑走路の運営・管理を手がける新会社「SPACE COTAN(スペース・コタン)」を設立しました。

2025年までに2カ所で発射場を新設し、航空宇宙産業の土台作りに取り組むという構想で、鹿児島県内之浦、種子島に次ぐ国内では第3番目のロケット発射場整備を目指しています。

大樹航空宇宙実験場は、北海道広尾郡大樹町とJAXAとの連携協力拠点で、大樹町多目的航空公園内にあります。

2001年から2004年には成層圏プラットフォーム定点滞空飛行試験が行われました。その試験のために、JAXA格納庫、飛行管制塔、気象観測設備が整備されています。

まずはインターステラテクノロジーズのロケット打ち上げ成功の動画をご覧ください。

全体の構想の流れ

・発射場整備(1次)
・ロケットの開発製造(2次)
・宇宙からのデータ加工(3次)

の3段階の事業が連携して、経済価値を高め合う6次産業化を目指しています。そのためにはまず、ロケットから人工衛星の打ち上げ成功が必要となっています。

 

具体的な構想

なお、2030年までの具体的な内容は次のとおりです。

1 一時産業での利用
 ・トラクター自動操舵の普及(これは安全上もありがたいですね)
 ・農産物の生育診断・営農支援
・水産業における衛星データによる漁場予測の普及

2 建設業
・AIによる重機の自動運転
・除雪車のアシスト(これが無人で行われるようになると凄いです)

3 運輸・物流業
・車やバスの自動走行(徐々に進んでいますね)

4 製造業
・民間の衛星・ロケット製造の増加(夢が拡がります)

5 インフラ保全(災害対策)
・地殻変動の計測からのインフラ保全(変動すれば、水道管やガス管も・・・)

などとなっています。

2040年構想も

さらに、2040年の構想では、人工流れ星や宇宙ホテルなどにも言及しています。人口流れ星は、任意の時刻に任意の場所の空に発生させるものです。

はたしてどれだけ実現できるか楽しみですね。

なお、大樹町は日本一の清流に選ばれた歴舟川(れきふねがわ)に毎年こいのぼりを上げています。その画像も紹介しておきましょう。

(参考:北海道経済連合会発表PowerPoint、北海道新聞電子版、はてなブログ、日本経済新聞)

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