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ワイン特区に弟子屈、鶴居 道内初 広域連携で不作時補完
弟子屈町と鶴居村が連携し、小規模醸造ができる国の広域構造改革特区の「ワイン特区」に道内で初めて認定されました。
原料のブドウが不作の時に互いにやりとりできるなどの利点があるということで、両町村は協力して農産物の生産・加工・販売を担う6次産業化を目指しています。
弟子屈町は来年度に醸造所を新設して醸造を始める予定で、鶴居村も今後、生産態勢の整備を進める予定になっています。
弟子屈町、醸造所新設へ
ワイン特区では、地元産ブドウが原料の場合は、醸造所運営に必要な酒類製造の免許取得のための最低生産量が1醸造所当たり従来の3分の1に当たる年間2千リットルに引き下げられることになります。
弟子屈町は2009年にワイン用ブドウの試験栽培を開始しています。現在は寒さに強い「山幸」を使った赤ワイン「葡萄色(えびいろ)の旦(よあけ)」を販売し、今年は約1940リットルの販売を見込んでいるということです。
鶴居村は11年から試験栽培を始めていて、同じ山幸を使う赤ワイン「クロンヌルージュ」を今年は約2300リットル販売する予定です。
ただ、ともに地元ではなく十勝管内池田町の醸造所に醸造を委託しているため、地場産ワインを名乗れなかったという経緯があります。このため、両町村が連携することでブドウの不作時の補完や新商品開発に利点があると判断し、地元での醸造所新設に向けて広域のワイン特区を申請し、4月4日付で認定されました。
弟子屈町はすでに醸造経験のある地域おこし協力隊員1人を採用しています。
両町村は今月2日に記者会見し、弟子屈町の徳永哲雄町長は
「摩周和牛や鶴居のチーズなどとワインのブランド化にも役立つと考え、地域ぐるみの6次産業化を目指して行きたいです」
鶴居村の大石正行村長は
「ブドウ栽培やワイナリーの具体的検討を進めたいと願っています」
と話しました。
池田町に続いて、皆さんに喜ばれるワインに育つといいですね。
(参考:北海道新聞電子版、弟子屈町HP、鶴居村HP)
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