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なまらあちこち北海道|駅前にド派手な衣料雑貨店オープン・由仁町

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「ド派手」ってこういう物を言うんだね、と開店早々評判の衣料雑貨店が由仁駅前に回転しました。慣れない人は恥ずかしくて着られない、という人がいる一方、自分を表現するのにぴったりだというファンも多いと言います。

JR由仁駅前にド派手な商品並ぶ衣料雑貨店 札幌から移住の夫婦経営

由仁駅前で衣料雑貨店を経営する斉藤さん夫妻。「自分たちが大好きな商品だけを仕入れた」と話す

由仁駅前で衣料雑貨店を経営する斉藤さん夫妻。
「自分たちが大好きな商品だけを仕入れた」と話す

 JR由仁駅前に派手なデザインの商品が並ぶ衣料雑貨店がある。札幌から移住した斉藤充峰(じゅうほう)さん(58)と妻麻夕子(まゆこ)さん(53)が一昨年秋に開店した「あれこれマートゆにぞん」だ。
シャッターを閉じた店が目立ち始めた由仁の商店街を歩く若者の姿も増えてきており、斉藤さん夫妻は「住み心地のよい由仁のマチを少しでも元気づけたい」と意欲を見せている。
 約80平方メートルの店内には、海外から仕入れた赤や黄などカラフルな色を基調に大きなイラストをあしらった派手なシャツ、ジャケットやアクセサリーなど千点以上が所狭しと並ぶ。斉藤さん夫妻は「自分たちが身に着けたいと思った商品ばかり」と笑顔で接客する。
にぎやかな絵柄がデザインされたパーカーやシャツなどが並ぶ店内

にぎやかな絵柄がデザインされたパーカーやシャツなどが並ぶ店内

 夫妻が札幌から町内に移住したのは2022年4月。由仁駅前からほど近くにドッグラン付きの中古住宅が売り出されているのをインターネットで偶然見つけたのがきっかけだった。
 2人は大の犬好きで、犬5頭を飼育するほど。当時は札幌で経営していたフラダンス教室が新型コロナ禍で休業状態が続いていた。充峰さんは「売り出し中の住宅は敷地が広く、犬と暮らすには理想的な環境だった。コロナ禍で将来が見えなくなった生活を思い切って変えようと思った」と振り返る。

 

 札幌での生活に区切りを付けて由仁町に移住したものの、「仕事は全くのノープランだった」(充峰さん)。移住直後、町の地理を知るために駅前商店街を歩いていると貸店舗を見つけた。元は洋品店だったことを家主から聞いたことがヒントとなり、共に派手なファッションが趣味の夫妻で「自分たちの気に入った服を仕入れて売ってみよう」と決めたという。
麻夕子さん(左)がイラストを施してリメイクしたバッグ類も並ぶ

麻夕子さん(左)がイラストを施してリメイクしたバッグ類も並ぶ

 開店は22年9月。店の宣伝はもっぱら交流サイト(SNS)だ。来店客は札幌など町外がほとんど。個性的な品ぞろえが次第に口コミで評判となり、休日には30~40人の来店客が訪れるようになった。斉藤さんは「派手な服装が好きなお客さんが意外と多いことが分かった。若い人だけでなく、50代以上のシニア層の来店客も少なくない」と手応えを感じている。

 

 隣で理容店を経営する高橋義隆さん(55)は「店主の高齢化で毎年1軒ずつ閉店するような商店街がパッと明るくなった」と歓迎。町商工会の中田真裕事務局長(63)は「休日に商店街で若者の姿をぽつぽつ見かけるようになった。空き店舗を再活用するモデルケースのような存在になってほしい」と期待を寄せる。
町外から来た常連客と談笑する斉藤さん夫妻

町外から来た常連客と談笑する斉藤さん夫妻

 充峰さんは「来店した方が店内を一通り見て『気分が前向きになれた』と喜んで帰ってくれたことがあった。自分たち独自の店作りを進め、来店客や地域を元気づけたい」と話す。今後、麻夕子さんがフラダンス教室で衣装作りをしていた経験を生かし、オリジナルの衣料品を売り出すのが目標だという。

 店舗の住所は由仁町本町273。営業は金、土、日曜の午前11時半から午後5時まで。問い合わせは同店のインスタグラム(@uni_son369)へ

(参考:北海道新聞ニュースエディター)
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