この記事を読むのに必要な時間は約 1 分26 秒です。
幸せの日の音が正午に町内に響く
今回は旭川市の北隣、愛別町です。
愛別町は有名なキノコの産地です。
ここではある特別な日の正午に花火を打ち上げるという「習わし」があります。
それは町内に赤ちゃんが誕生すると、それを町民に知らせるために打ち上げられるものです。
何でも誕生を意味する英語の「born」と花火の音をかけたものだそうです。
町の人口は約3000人。人口が少ないので、赤ちゃんの誕生は町民みんなの喜びです。
最初は1990年(平成2年)に生まれた赤ちゃんを、みんなでお祝いしよう、ということで始まりました。始まった当初は年間50発以上打ち上げたそうですが、今年はまだ10発を超えたばかりだそうです。
現在は町民有志による「祝っちゃる会」が運営して、もう31年続いています。
ただ、町内には産婦人科がないため、お母さんと赤ちゃんが町に戻ってきたのを確認して打ち上げられます。何とも微笑ましい花火ですね。
役場や学校では、この花火の音が響くと、皆さんが喜びの拍手をするそうです。
また、愛別町は、町の主催で「君の椅子プロジェクト」も実施しています。
これは町内で生まれた赤ちゃんに世界でたった一つの木製の椅子を贈るというものです。
この「君の椅子プロジェクト」には2010年度から参加しています。同じようなプロジェクトは道内、および全国でもいくつかの市町村があります。
また、子どもが誕生した家庭には町内のお米屋さんから10キロのお米がプレゼントされたりもします。
そのお米の名称が「愛一杯」と言います。また、誕生月に合わせた季節の花束も贈呈されます。
みんなで子どもの誕生を祝福しているのですね。
(参考:愛別町HP)
コメント 感想やご意見をお願いします