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東洋フェイシャルケア
独自のビューティ・プログラム「ホームケア+サロンケア」を展開するシーボン.では、 “健康は身体全体のバランスの上で成り立つ” という東洋医学の考え方に基づく「経絡理論」※2に30年以上前から着目しています。
その東洋の英知に基づいた「東洋式フェイシャルケア」をサロンケアとして提供しています。
一方で、近年鍼刺激により肌の状態を美容的側面から改善しようとする分野として、顔面への鍼施術(美顔鍼、美容鍼と呼ばれる)が拡大しており、東洋医学に代表される鍼がより身近なものとなっています。
しかしながらその有効性に関しては、鍼刺激特異的なものなのか経穴への圧刺激によるものなのかは明らかにされていません。
そこで今回、顔面部への鍼刺激と圧刺激(フェイシャルケア)について美容的側面と心身へ及ぼす影響を評価し、その効果を比較検証しました。
顔面部経穴(イメージ)
- 研究結果
<顔面部への鍼刺激による効果>
客観的評価において、血中酸素飽和度の上昇と角層のカルボニル化タンパク質の増加がみられた。
また主観的評価において、セルフ・モニタリング尺度の総合得点と皮膚状態の視覚的アナログ尺度(VAS)に
おける「キメ」「肌の状態」の改善がみられた。
顔面部への圧刺激(フェイシャルケア)による効果
客観的評価において、メラニン量の低下と皮膚の明るさ(L値)の上昇、水分量の上昇がみられた。また主観的評価においては、自己愛脆弱性尺度の潜在的特権意識の低下、皮膚状態のVASにおける「毛穴の目立ち具合」「しわ」「洗顔後のつっぱり」「肌の状態」の改善がみられた。
本研究の結果から、
鍼刺激と圧刺激(フェイシャルケア)では皮膚状態に与える効果が異なり、美容的側面においては客観的・主観的評価ともに圧刺激(フェイシャルケア)の有効性が高いことが示されました。
鍼刺激では主観的評価において部分的に有効性が示され、刺激方法の違いにより美容効果および心身に及ぼす効果が異なることが示唆されました。
刺激方法による効果の違いは、2020年9月開催の第69回全日本鍼灸学会学術大会にて「顔面部経穴への刺激が心身に及ぼす影響(第3報)~鍼刺激とフェイシャルケアの比較~」でも発表され、本研究は利用者のニーズに合わせアプローチ方法を選択するという、顔面部への経穴(ツボ)に対する施術のさらなる伸展の可能性を示す結果となりました。
参考になさってください。
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