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札幌市にオープンしているカーリング場が凄い人気になっています。
カーリングが今、熱い! 修学旅行にも人気のコースに
札幌市豊平区の「どうぎんカーリングスタジアム」では、利用申し込みが殺到、抽選倍率が200倍を超えるようになりました。
「まっすぐ投げるの難しい」。高校生の笑い声がどうぎんカーリングスタジアムの吹き抜け天井にこだまします。
修学旅行で訪れたのは大阪学芸高(大阪市)2年生40人。約1時間半、指導員からストーンの投げ方、ブラシでの氷のこすり方を習いました。参加した生徒は額に汗をにじませながら
「ストーンを投げる姿勢がこんなにきついと思わなかった。足がつりそうだったけど楽しかった」
と興奮気味に話していました。
他の一人は
「氷の上に立つこと自体初めて。実際にカーリングを試してみて、簡単そうに競技をしているオリンピック選手はすごいと思った」
女生徒は
「かけ声の迫力に驚いた。ブラシで氷を掃くのはバランスが取りにくくて怖かったけど、面白かった」
と笑顔を見せました。
このスタジアムは道内のカーリング熱を象徴する施設です。
2012年9月、通年で利用できる札幌唯一のカーリング場として開業すると、国際大会で日本勢が活躍するたびに市民や旅行者の体験希望が殺到しました。
2021年度は前年度比8・6%増の延べ約4万4400人が利用しました。五つあるレーンの稼働率は、ほぼ100%が続いています。
ロコ・ソラーレは今年2月の北京五輪で銀メダルの快挙を成し遂げました。館長(49)は「五輪の試合が中継されると、体験申し込みが増えます。道外からの人も多く、裾野が広がっていると感じます」と語っています。
札幌市は30年冬季大会の招致に向けた大会概要案で「大都市スノーリゾートとしてのブランド確立」を掲げ、五輪開催による観光客増を目指しています。
市は美香保体育館(東区)の更新に合わせ、2030年度までに新しいカーリング場の整備も検討中です。市スポーツ局の担当課長は「招致が実現すれば、カーリングへの注目度が改めて高まり、さらに体験希望は増えるだろう」と見込んでいます。
ただ、カーリング人気に伴う旅行需要の増加にも、濃淡があるのが実情です。
道カーリング協会によると、専用施設は北海道内7市町に計8カ所。このうち「カーリングのマチ」を掲げ、市中心部と常呂町に計2カ所の施設がある北見市では、市街地の施設の21年度稼働率は81%だった一方、常呂町では30%と伸び悩んでいます。
北見市観光協会の事務局次長は
「ロコ・ソラーレの活躍を生かし、カーリングを観光商材として定番化させたい」
と意気込んでいますが、18年に実施されたカーリング体験付きの東京発着ツアーは13回の開催予定が定員に満たず、3回に減らし参加は計37人でした。
道外のある旅行代理店関係者は「北海道ならではの体験としてカーリングは有望」としつつ、「地方の施設は予約が取りやすくても、他のコンテンツが乏しく、実際に訪れる機会が限られている」とみています。
北大観光学高等研究センター遠藤正客員教授(スポーツツーリズム)は
「札幌五輪の招致で、地方にもスポーツツーリズムのブームが広がるかもしれない。定着させるためには、スポーツだけでなく、官民で連携して観光地としての魅力を高める必要がある」
と指摘しています。
この人気の後に、ロコ・ソラーレに続く選手たちが養成されることを願います。
(参考:デジタル発北海道新聞)
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