日本の最東端や最西端はなかなか答えにくいですが、最北端はわかりやすいですね。北方領土を除くと、もっとも北にある市町村は稚内(わっかない)市、そして最北地点は宗谷岬です。

ひし形の北海道の頂点なので一目瞭然、「日本最北端の地の碑」の写真もよく見かけます。

とはいえ実際に行くのは大変です。とても何かのついでに立ち寄るような立地ではないからです。そんな日本の最果ての地を、車で目指してみた人のレポートです。


・最果ての地「宗谷岬」

札幌市から「日本海オロロンライン」と呼ばれる海岸道路をひたすら車で北上して332km。休憩なしでも、およそ6時間かかります。

道央自動車道を使えば少しだけ早いのですが距離は350km超え。本州なら県境をいくつもまたげるスケールになります。

 

 

 

 

 

宗谷岬と宗谷岬灯台、そして有名な「日本最北端の地の碑」!

本州ではもう真夏日が報告されるというのに、海から吹きつける強風が身を切るように冷たく「最果ての地」を演出します。あいにくの曇天ですが、それがまた雰囲気づくりに一役買っていました。いま日本の端っこにいるんだなぁ……!

 

 

 

 

 

周囲は広い公園になっており、観光バスが到着しては写真を撮る人でにぎわっています。やはり道北観光の記念撮影スポットとしては外せない地です。

 

 

 

 

 

郷土の歌碑や、宗谷の海から樺太に渡った探検家・間宮林蔵の像もあります。樺太が島である事実や、間宮海峡を発見した偉人です。


……とまぁ、ここまでは普通の観光地と変わらない光景なのですが、ふと気づいたことがありました。


ああ、最北の・・・

 

 

 

 

 

辺りを見回すと、その名もずばり「食堂 最北端」があり


 

 

 

 

 

「最北の宿」があり(残念ながら閉業の模様)


 

 

 

 

 

コカ・コーラ社の「日本最北端自販機」があり


 

 

 

 

 

日本最北端の給油所として大手旅行ガイドブックにも登場し、利用すると “日本最北端給油証明書” をもらえる「安田石油店」があり、


 

 

 

 

 

同じくガイドブックに最北の土産物店として紹介される「最北観光(株)柏屋」があります。

 

 

 

 

 

ここは「最北端に到達した!」という興奮と感動から変なテンションになり、ふだんは決して買わないようなペナントなどを爆買いしてしまう危険なスポットです。

日付入りの “日本最北端到着証明書” はマストバイ。いや、最北ビジネスすごいな。

 

 

 

 

 

こうなったらもう、最北のイカ焼き!


 

 

 

 

 

最北の公衆トイレ! あ~~~楽しい!!


 

 

 

 

 

話は前後しますが、さらに稚内市中心部に戻ると「日本最北のマクドナルド」となる「40号稚内店」があるんです!


 

 

 

 

 

駐車場にはドナルドと自撮りできる記念撮影スポットあり。


 

 

 

 

 

まぁ、なんだ……ちょっと表情はうつろですが。


いやぁ、最北端を堪能しました。いくら旅好きでもここまで来ることは、そうそうないでしょうよ。

函館や札幌などの主要都市からとにかく遠く、日数に余裕がないと挑戦できないのも相まって、ものすごい達成感があります。

交代要員なしの、ひとりでの運転はなかなかつらいものです。オロロンラインのきれいな風景に感動したのも中盤までで、後半には肩も腰も痛んで「まだかよ……」と思いながら走ってきました。でも来たかいがあった。とても楽しかったです。


 

 

 

 

 

ところで、案内板にあった前文がちょっと気になりました。「私たちが自由に往来できる日本の領土としてはもっとも北に位置する宗谷岬」……

まぁ、筆者もよく「筆者が調べた限りでは」とか「筆者の訪問した店舗としては」とか例外を匂わせます。現状、北方領土には自由に往来できないから、この書き方になるはず……


え? まさか……?


Googleさん……?


────自由に到達可能な最北端は宗谷岬。ただし離島も含む最北端は、宗谷湾に浮かぶ無人島「弁天島」……


 

 

 

 

 

え、これ……?


日本は広い

 

 

 

 

 

ついでにいうと、間宮林蔵が出航したのも正確には宗谷岬ではないらしく、その手前3kmほどの場所に記念碑がありました。なんと……!

宗谷岬と同じく「旅人が自由に到達できる」という条件では、最東端も北海道の納沙布岬で、ここは過去に行ったことがあります。最南端は波照間島で、最西端は与那国島だそう。

最南端や最西端には何があるのか、これは行ってみるしかないですね。またひとつ人生の目標ができました。日本は広く、おもしろい。

(参考:ROCKET NEWS 24)

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