スポンサーリンク

なまらあちこち北海道|読書の秋、清宮幸太郎がイチオシの本がこれだ!

この記事を読むのに必要な時間は約 4 分36 秒です。

もうすぐ秋の読書週間が始まります。この機会に子どもたちが本に接する時間を作ってあげるという企画が道内の多くの施設や図書館でそのイベントを紹介しています。子どもが本好きになるのは親の働きかけが大きく影響するそうです。

読書の秋 わが子を本好きにするコツは

 スマートフォンで動画を見たり、ゲームを見たりするのもいいが、読書を楽しんでほしい-。わが子について、そう願う親も多いのではないでしょうか。
親の働きかけが子供を本好きにするという調査結果もあります。10月27日から11月9日までは秋の読書週間。普段、本を読まない子供たちが「お気に入りの一冊」に出合うためにいい方法はないか探りました。(報道センター 大城道雄)
読書を楽しむ子供。読書の代わりにゲームや動画鑑賞を楽しむ子供も多い

読書を楽しむ子供。読書の代わりにゲームや動画鑑賞を楽しむ子供も多い

 「尊敬するスポーツ選手が薦める本なら、子供たちも興味を持ってくれるかもしれない」。道教委で読書応援イベントを企画する社会教育課の森健太郎主査は、そう考えて道内で活躍するプロスポーツ選手がおすすめの本を紹介する動画サイト「子どもの読書活動応援動画」を企画しました。
 動画では、北海道日本ハムファイターズやコンサドーレ札幌など北海道のチームで活躍する選手20人が、自分のお気に入りの本や、推薦図書について数分ずつ話しています。スポーツ団体などでつくる「スポーツスクラム北海道」と協力して制作し、10月6日から公開を始めました。
 選手たちはどんな本を紹介したのでしょうか。
 日ハムの清宮幸太郎選手は、自殺やいじめを扱った森絵都(もりえと)さんの小説「カラフル」を挙げて「人としての生き方を学んだ。時々思い出して自分を見直しています」と語っています。小学校高学年向けの本として、ヒグマが市街地などに侵入するのを防ぐ追い払い犬を描いた「クマが出た! 助けてベアドッグ」(岩崎書店)を紹介しました。

清宮選手の動画の記事はこちらから

 レバンガ北海道の関野剛平選手は、中学生にお勧めの本として、コロナ禍で描かれた黒板アートを巡る青春小説「マスクと黒板」(講談社)を推薦。あらすじを簡単に説明した後、「ぜひ、読んでみてください」と語りかけています。
 動画は公開から1週間で再生回数が1万回を超えており、森主査は「子供たちにとってスポーツ選手は夢のような存在。影響力は大きい」と手応えを語っています。
ポスターを手に「子どもの読書活動応援動画」を紹介する道教委社会教育課の伊藤さん(右)と森さん

ポスターを手に「子どもの読書活動応援動画」を紹介する
道教委社会教育課の伊藤さん(右)と森さん

 子供の読書離れが指摘される中、道教委は学校での読書の機会確保に力を入れています。

 道教委がまとめた直近のデータによると、文部科学省が定める学校図書館の蔵書数の基準を満たした道内小中学校の割合は2017年度に小学校35・2%、中学校38%でしたが、20年度は小学校41・4%、中学校46・2%と増加。学校司書を配置する小学校の割合も16年度の14・2%から21年度の34・4%へと増加しています。
 ただ、「家や図書館で1日10分以上読書をする」と回答した児童生徒の割合は、17年度は小学生60・9%、中学生は53・3%でしたが、21年度はそれぞれ57・6%、48・8%にとどまり、低下傾向にあります。学校で読書に触れる機会は増えている一方で、家や図書館で本を読む子は減っていることがうかがえます。

親の働きかけがカギ

 どうしたら子供が本を読むようになるのでしょうか。文科省の調査によると、保護者が「子供を図書館に連れて行く」または「家に本をたくさん置く」と答えた家庭では、子供が「読書が好き」と答えた割合が88・5~89・9%に上り、そうではない家庭と比べると、5ポイント以上高かいという結果がでました。鍵を握るのは保護者が読書に向き合う姿勢と言えそうです。
 子ども向けの本を選ぶ際に参考になるのが、北海道青少年育成協会がホームページで紹介する「北海道青少年のための200冊」。道内の小中高生のために専門家が良質な本を選び、リストにしています。

「子供が好きな分野の本 大人が選んで」

 選定に携わり、司書の資格も持つ道教委の伊藤嘉奈子主査は「読書と聞くと文字をたくさん読むイメージを持つ子もいますが、写真や絵がたくさん載っている図鑑や、スポーツに役立つ本もあります。子供が好きな分野の本を大人が選んであげてほしい」と話しています。

 道内各地の公立図書館などでは秋の読書週間に合わせ、子供たちが読書を楽しむイベントが相次いで開かれます。こうしたイベントに参加し、読書の楽しみを伝えるのもいいでしょう。

 札幌市中央区の札幌駅前通地下歩行空間(チカホ)では11月3日午前10時から、道教委が主催する「子どもの読書活動応援イベント」が開かれます。
「北海道青少年のための200冊」の中から数十冊を展示するほか、点字図書・音声図書・布絵本など「バリアフリー図書」を紹介するコーナーも設けます。高校生が好きな本を紹介して聴衆の支持を競う「ビブリオバトル」や、読み聞かせボランティア「子っ子の会」の公演も行われる予定です。

袋の中身はどんな本?

 札幌市中央図書館は10月31日~11月3日、中身の見えない袋に本を1冊入れて、袋ごと貸し出すイベント「図書館魔女のステキな贈り物」を行います。同図書館は「いつもは選ばないような本との新たな出合いがあるかもしれません」。
 旭川市中央図書館では11月3~5日に「としょかんまつり」が開かれ、図書館内のツアーや本のリサイクル市などが行われます。

 函館市中央図書館は10月28日から11月12日までイベント「図書館へ行こう」を開催。図書館に行ってスタンプを集めるラリーや人気絵本「ぐりとぐら」の絵本を読んでクイズを解く企画などが行われます。

 釧路市中央図書館は10月28日から11月3日まで「図書館フェスタ2023」を開きます。市内の図書館を巡るクイズラリーや、子供たちが、お気に入りのぬいぐるみと一緒に参加できる「ミニおはなし会」などを企画しています。
 帯広市図書館は10月27日~11月9日、子供向けの「おはなし会」、家で読み終えた本を持ち寄る「図書交換会」などを行います。
(参考:北海道新聞デジタル発)
【スポンサーリンク】
「助けてベアドッグ」を見る

コメント

タイトルとURLをコピーしました